ソニー・クラークってすごい人?代表作「クール ストラッティン」は、ジャズ喫茶でもっとも流行ったアルバムとして有名です。

ソニー・クラーク ジャズ

ソニー・クラークは、有名なジャズ・ピアニストです。

特にジャズが流行っていた頃、日本のジャズ喫茶では最もよく掛けられたアルバム「クール ストラッティン」の作者としてよく知られています。

意外にもアメリカではそれほど有名ではなかったと言われています。

本当に有名ではなかったかも含めソニー・クラークを紹介します。

ソニー・クラークの経歴

ソニー・クラークは、1931年ペンシルヴァニア州で生まれました。(マイルス・デイヴィスより5つ年下)

幼い頃からピアノを始め、6歳ではラジオに出演していました。

ソニー・クラークが幼少の頃は、当時スターだったデューク・エリントン、カウント・ベイシなどを聴いて育ちました。

若い頃から注目されていたソニー・クラークは、1953年(22歳)に移住先のロサンゼルスで初レコーディングを経験することになります。

3年後にニューヨークへ進出し、ダイアナ・ワシントンのバンドに入り、その後にソニー・ロリンズのレコーディングに参加しています。

その活躍は、すぐにブルーノート・レコードのプロデューサーの耳に入り、ブルー・ノート・レーベルと契約し多くのセッションに起用されることになりました。

ここからは、サイドマンとして名だたるジャズのレジェンド達と共演し1958年(27歳)有名なアルバム「クール・ストラッティン」を録音しました。

「クール・ストラッティン」は、演奏もさることながらハイヒールを履いた脚のジャケットで日本では名盤として知れ渡ることになりました。

これ!どこかで見たことありますよね。

順調な音楽生活でしたが、当時のミュージシャンのある意味常識である薬物に手を出してナイト・クラブに参加する為の許可証であるキャバレー・カードを発行されなくなり、ほとんどクラブには出演できなくなりました。

1960年(29歳)「ソニー・クラーク・トリオ」を発表

1963年(31歳)ニューヨークのクラブの楽屋で心臓麻痺を起こし帰らぬ人となりました。薬物で入退院を繰り返しながら最後まで薬物とは手を切れなかった人生でした。

ソニー・クラークの特徴

ソニー・クラークは、昔の日本のジャズ喫茶ではかなり流行ったジャズ・ピアニストですが、アメリカでの評価は、日本の評価ほどは高くありませんでした。

でも、それは本当だったのでしょうか?

「クール・ストラッティン」は、ソニー・クラークがリーダーとなり、ジャッキー・マクリーン(as)、アート・ファーマー(tp)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)、ポール・チェンバース(b)を率いて録音しています。

他にもジョン・コルトレーン(ts)、デクスター・ゴードン(ts)、ソニー・ロリンズ(ts)、キャノンボール・アダレイ(as)、リー・モーガン(tp)などとアルバムで共演しています。

どう考えても「無名」ではなかったと考えた方がいいでしょう。

トリオも出していますが、サックス、トランペットとの演奏も多く残しており、ピアノの演奏で前に出るよりプロデューサーの立場で、バンドとしていい演奏を目指していたのだと思います。

音楽としてバランスがいい演奏ですね。

今回下記に紹介している音源の通り、どれを聴いても気持ちいいです。

ソニークラークは、あまりピアニストとして主張する訳ではないので、他のレジェンド達と比べると地味な存在だったのかもしれません。

また、アメリカでは生ライブも評判も判断基準のひとつになると思いますが、日本ではレコードの音源が、評価の対象になります。

実は、この記事を書くに当たってyoutubeで探してみましたが、生ライブで記録に残っているソニー・クラークを見つけることは出来ませんでした。

おそらく薬物の関係で生ライブの出演は少なく、印象の薄いピアニストだったのではないかと想像できます。

もうひとつは、評価をもらうまでに時間が短すぎた。

ニューヨークでの活動は、実質6年ですから。

まとめると「どう考えても無名ではなかったとしても印象は薄かった」のだろうと思います。

今ではアメリカでも評価されているようなので、安心しています。

代表曲1 クール・ストラッティン(Clark Cool Struttin’)

代表曲2 Blue Minor

代表曲3 朝日のようにさわやかに

代表曲4 ビ・バップ

代表曲5 メロディ・フォーC

代表曲6 My Conception

代表曲7 ダイアル・S・フォー・ソニー

代表曲8 Deep Night

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