ベニー・ゴルソンの経歴と代表曲を紹介!テナー・サックスの大御所を分かりやすく紹介します。

ベニー・ゴルソン ジャズ

ベニー・ゴルソンは、アメリカ出身のテナー・サックス奏者、作曲家・編曲家です。

サックス奏者として知られていますが、むしろ作曲・編曲の才能を高く評価されておりハード・バップの代表的な編曲者として「ゴルソン・ハーモニー」と称されてジャズのスタンダードナンバーを数多く残しています。

この記事では、ジャズ界で長年にわたり重要な存在として活躍してきベニー・ゴルソンの経歴と代表曲をジャズ初心者に分かりやすく紹介します。

ベニー・ゴルソンの経歴

ベニー・ゴルソンは、1929年アメリカのフィラデルフィアで生まれたテナー・サックス奏者、作曲家、編曲家です。

ベニー・ゴルソンは、音楽家としての才能を早くから発揮し、フィラデルフィアの音楽学校で学んだ後、ピアニストのタッド・ダメロンのバンドで活動しました。

その後、ディジー・ガレスピーやライオネル・ハンプトンといった著名なミュージシャンのビックバンドに参加しました。

また、ハンプトンのバンドではトランぺッターのクリフォード・ブラウンと交友を深めますが、ブラウンは25歳の若さで交通事故で亡くなってしまいます。

ブラウンの死を悲しんだゴルソンは、苦悩の末「クリフォードの思い出」を作曲し、現在受け継がれてジャズのスタンダード曲になっています。

1957年(28歳)初のリーダー・アルバム『Benny Golson’s New York Scene』を、続いて『The Modern Touch』発表しました。

茶色4

1958年(29歳)アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズにも加わり、彼らのアルバムで作曲家としても重要な役割を果たしました。

ゴルソンが作曲した「Blues March」や「Along Came Betty」などは、ジャズのスタンダードナンバーとして知られています。

その後は、トランペッターのアート・ファーマーとジャズテットを組みハード・バップ演奏を行います。

ベニー・ゴルソンは、ジャズ界で長いキャリアを持ち、その功績によりジャズの殿堂入りを果たし、今なおその音楽は多くの人々に愛され続けています。

ベニー・ゴルソンの特徴

ベニー・ベニー・ゴルソンは、テナー・サックスの演奏よりも作曲や編曲の方が評価の高いミュージシャンです。

テナー・サックスの演奏としては、一部ではそれほど評価は高くないと言われています。

筆者レベルではその違いはピンときませんが、他の超絶技巧のテナー・サックス奏者と聴き比べるとそうなのかもしれません。

個性派ぞろいのテナー・サックス奏者のランキングでは、ベスト10に入ることはないかもしれません。

ただジャズのスタンダードとなっている曲は多く残しており、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに在籍していた時の曲など当時からスタンダードとなり多くのミュージシャンに演奏されてきました。

ピンク13

ベニー・ゴルソンの特徴をひと言で言うと、「演奏は音で聴かせて、作曲は洗練されたタイプ」と言えます。

また、クリフォード・ブラウンの死を悲しんで作った「クリフォードの思い出」を忘れてはいけません。

ジャズバラードの中でも名曲中の名曲で、ジャズのセッションに行くと時々演奏されることがあります。出だしを聴いただけでこの曲の世界観に引き込まれてしまいます。

ジャズ初心者がひと通り聴いた中でベニー・ゴルソンの曲を聴くと、ハマる人もいるのではないかと思わせる個性豊かなテナー・サックス奏者です。

2023年御年94歳で健在です。

代表曲1  I Remember Clifford

代表曲2  Whisper Not / Benny Golson Quintet

代表曲3  Something in B Flat

代表曲4  killer joe

代表曲5  Yesterdays

代表曲6  Stablemates

代表曲7  Along Came Betty – Art Farmer Benny Golson Jazztet

代表曲8  Five Spot After Dark

代表曲9  Autumn Leaves

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