ハービー・マンは、ジャズでは最も有名なフルート奏者です。
クラシックのイメージの強いフルートをジャズで演奏して初めて人気が出たフルート奏者と言っていいでしょう。
少し大袈裟かもしれませんが、ジャズのフルート奏者において覚えておいた方がいいのは、このハービー・マンだけになります。
もちろん他にもジャズ・フルート奏者はいますが、ジャズ初心者にとっておすすめするほど有名な人はいないと思います。
この記事は、ジャズ・フルート奏者のハービー・マンをどこよりも分かりやすく紹介します。
目次
- 1 ハービー・マンの経歴
- 2 ハービー・マンの特徴
- 3 代表曲1 カミン・ホーム・ベイビー / ハービー・マン
- 4 代表曲2 Memphis Underground – Herbie Mann
- 5 代表曲3 Herbie Mann – Brazil Blues
- 6 代表曲4 Nirvana – Bill Evans & Herbie Mann
- 7 代表曲5 Samba de Minha Terra
- 8 代表曲6 Herbie Mann Standing Ovation at Newport Jazz Festival
- 9 代表曲7 Sunny
- 10 代表曲8 Blues Walk
- 11 代表曲9 Herbie Mann – Live 1982 (Memphis Underground)
ハービー・マンの経歴
ハービー・マンは、1930年アメリカのニューヨークに生まれたジャズ・フルート奏者です。(マイルス・デイヴィスの4つ下)
高校時代からステージで演奏していたハービー・マンは、当初バスクラリネットやテナーサックスなどを演奏していましたが、20歳頃からフルートメインで演奏するようになりました。
当時はバップ全盛期ですが、彼はヒュージョンやワールドミュージックを好んで演奏しています。
1959年 政府支援のアフリカ旅行に同行して「フラウティスタ」を録音
1961年 ブラジルでアントニオ・カルロス・ジョビンと出会い、アルバム「ボサ・ノヴァ」を流行らせました。

その後は、チック・コリアを率いてアルバム「スタンディング・オヴェイション・アット・ニューポート」「ニュー・マン・アット・ニューポート」をリリースしています。
そうそうたるメンバーと演奏していますよね。
1969年に自身の代表作である「メンフィス・アンダーグラウンド」を発表し、ディスコスタイルやスムーズ・ジャズの録音も精力的に行い、純粋なジャズ愛好家から批判を浴びることもありましたが、この路線がハービー・マンの主路線になっていきました。
2003年にニューオーリンズ・ジャズ祭に参加しましたが、既に身体は癌に侵されており、その2ヵ月後に帰らぬ人となりました。
ハービー・マンの特徴
ジャズ・フルート奏者の名前を上げると最初に名前があがるのが、ハービー・マンです。
フルートというとジャズではマイナーな楽器で、他にはあまりいないだろうと思っていましたが、検索すると結構名前は上がってきます。
ただハービー・マン以外は、一般的にはあまり有名ではありません。
ジャズ通の人には興味を持っている人もたくさんいると思いますが、ジャズ初心者には、特に覚えておく必要はないかなと思います。
それでこのハービー・マンは、ジャズ・フルートの第一人者ですが、バリバリのジャズではありません。
失礼しました。エイトビートでもジャズと言うのでジャズと言えば、当然ジャズです。
言いたいのは、スウィングしている演奏は極めて少ないです。リズムは、ほとんどエイトです。
なので、逆にジャズ初心者には聴きやすいかもしれません。

フルートと言うと音が細くて女性的なイメージがあるかもしれませんが、ハービー・マンが演奏するフルートの音は力強く男性的です。
フルート独特の息の音も上手く聴かせています。
後は、リズム感がすごいですね。
バックのリズム隊をガンガン引っ張っていくテクニックと意志の強さを感じます。
ジャズ・フルートに興味をもってもらえたらハービー・マンをお勧めします。
ジャズ・フルートと言えば、ハービー・マンの名前を憶えておいてください。