リー・モーガンは、アメリカのジャズ・トランペット奏者です。
ジャズに少しでも興味を持った人なら、一度は聴いたことある曲「ザ・サイドワインダー」がとても有名です。
そこでリー・モーガンを調べてみるとモダン・ジャズにおいてとても重要な存在だと改めて感じます。
この記事では、ジャズ初心者に向けてリー・モーガンの経歴や代表曲をどこよりも分かりやすく紹介します。
目次
リー・モーガンの経歴
リー・モーガンは、1938年アメリカのフィラデルフィアに生まれたジャズ・トランペット奏者です。(マイルス・デイヴィスより12歳年下)
14歳の時に姉からトランペットをもらってトランペットを始めますが、15歳の頃にはプロとして演奏を始めるようになりました。
やはり天才です。
高校卒業後にアート・ブレーキー・ジャズ・メッセンジャーズと演奏する機会に恵まれ、さっそくデイジー・ガレスピーからバンド加入への誘いを受けます。
1956年(18歳)デイジー・ガレスピー楽団に在籍して「インディード」でデビューしました。
1957年(19歳)ジョン・コルトレーンの「ブルー・トレイン」に楽団員として参加します。

同年の「アイ・リメンバー・クリフォード」もとても有名です。
1958年(20歳)アート・ブレーキー・メッセンジャーの「モーニン」を発表します。
1963年(25歳)リー・モーガンのアルバムで特に有名な「ザ・サイドワインダー」を発表します。
1972年(33歳)ニューヨークのジャズクラブでライブ演奏をしていたリー・モーガンは、愛人に拳銃で撃たれ帰らぬ人となりました。
その後ドキュメンタリー映画「私が殺したリー・モーガン」が発表されました。
リー・モーガンの特徴
リー・モーガンのトランペットの特徴は、熱さです。
ジャズ初心者に聴きやすいおすすめのトランペット奏者です。
若い時に幸運にもデイジー・ガレスピーから声を掛けられてジャズマンとしてスタートを切りますが、当初目指したのは、マイルス・デイヴィスだったとか。
ちょうど一回り上のマイルス・デイヴィスは、憧れの存在だったと思いますが、デイジー・ガレスピーのテクニックは、当時のモーガンには難しかったとの計算もあったとか。
少し聴くと分かりますが、マイルス・デイヴィスの演奏は、テクニック的にはそれほどでもないんですよね。誰も真似できないムードを醸し出すのが上手い演奏です。
しかしリー・モーガンも最終的にはテクニック的に評価されファンキー・ジャズを代表するトランペット奏者になりました。


しかも当時のミュージシャンの中でもモテていたとか。
リー・モーガンのファッションを見ると分かると思いますが、モーガンは、ぴっちりした細身のスーツを着こなしジャズ・ミュージシャンの中では珍しくファッションを意識していました。
当時はスマホも週刊誌もそれほど厳しくなかったので、モテたというのはかなりやんちゃなことをしていたと想像できます。
そして最後は運の悪い終わり方をします。
既に結婚を決めた若い女性と同席して、年上の元彼女に手切れ金を用意して別れを告げたという話です。
それに激高した女性が銃の引き金を引きました。
他にやり方はあったと思いますが、人生までファンキーを貫いてしまったようです。