ジャッキー・マクリーンは、ジャズ全盛期に若い時から第一線で活躍したアルト・サックス奏者です。
ジャズを初めて聴く人には少し知名度が低いかもしれませんが、ジャズのレジェンド達と多く共演をしておりジャッキー・マクリーンもレジェンドであることに間違いありません。
この記事では、ジャズ初心者向けに分かりやすくジャッキー・マクリーンを紹介します。
「レフト・アローン」など聴いたことある曲も多いはずです。
目次
ジャッキー・マクリーンの経歴
ジャッキー・マクリーンは、1931年ニューヨークに生まれました。(マイルス・デイヴィスより5歳年下)
父親がギタリストで音楽的には恵まれた環境で育ち、15歳の時に母親からアルト・サックスをプレゼントされ、すぐに頭角を現します。
既に10代でジャズのレジェンド達と知合い18歳でマイルス・デイヴィスの家に住み込み、19歳でマイルスのアルバム「ディグ」の録音に参加しています。

ここからは当時のジャズレジェンドとの共演でジャズの歴史を彩っていきます。
1956年25歳、チャールズ・ミンガスの「直立猿人」に参加。
1956年から58年まではアート・ブレーキーのジャズ・メッセンジャーズに加入。
1958年(27歳)ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」を録音しています。
そしてジャッキー・マクリーンの代表作「レフト・アローン」も60年に録音しています。
ジャズ初心者には分かりにくい(私もよく分かりませんが)フリー・ジャズにも傾倒し、オーネット・コールマンと共演しています。
1968年(37歳)教職に就き音楽活動を休止したこともありましたが、2年ほどで活動を開始しました。


何度か来日をしてマウント・フジ・ジャズフェスティバルに参加しています。
2006年に74歳で生涯を終えました。
ジャッキー・マクリーンの特徴
ジャッキー・マクリーンは、ジャズ全盛期にほとんどのレジェンド達と演奏してきました。
名盤を上げればキリがないくらいどれを聴いても外れはありません。
最も有名な曲を上げると「レフト・アローン」になります。


「レフト・アローン」は、ジャズに詳しくない人でも年配の人なら結構聴いたことがあるはずです。
1986年に角川映画「キャバレー」が上映されましたが、その挿入歌として演奏されている曲が、「レフト・アローン」です。野村宏伸が、主演で演奏していましたね。
「レフト・アローン」は、マル・ウォルドロンが作曲した曲ですが、ジャッキー・マクリーンは、サイドマンとして演奏した曲の方がジャズ史に名を遺した曲が多いかもしれません。
チャールズ・ミンガスの「直立猿人」やソニー・クラークの「クール・ストラッティン」の名盤は、その後のジャズメンに大いに影響を与えています。
一部の人は、マクリーンの演奏を巧い演奏ではないと評価していましたが、私はそう思いません。
実直にジャズに向かいあって演奏しているように聴こえて好感を持てます。


マイルス・デイヴィスには演奏をお客さんの前で酷評されたこともあるようですが、若い時からマイルス・デイヴィスと親交があり、マイルス自身もジャッキーに言いやすかったのではないかと思います。
ジャッキー自身、マイルスを目指してジャズをやってきたように思います。
ジャズ全盛期を生きたレジェンドとしては、薬の噂がないことも少しほっとします。
代表曲1 レフト・アローン(LEFT ALONE)
代表曲2 I Remember You
ジャズのセッションに行くと高い確率で演奏されることが多い人気の曲です。
ジャズ初心者はあまり演奏しないので少し慣れてくるとチャレンジしたい曲ですね。
代表曲3 コンファメーション(Confirmation)
この曲もセッションで人気のある曲です。
ジャッキー・マクリーンの演奏をお手本にするのがいいと個人的には思います。