オスカー・ピーターソンは、カナダ出身のジャズ・ピアニストです。
「鍵盤の皇帝」と異名をとりダイナミックで超絶技巧の演奏で多くのジャズ・ファンを魅了してきました。
ジャズ・ピアニストのランキングでも必ず名前の上がってくるピアニストですので、ジャズ初心者の方には、是非聴いておいてほしいピアニストの一人です。
この記事では、オスカー・ピーターソンの代表曲と実績、日本での意外な評価などジャズ初心者にも分かりやすく紹介します。
目次
- 1 オスカー・ピーターソンの経歴
- 2 オスカー・ピーターソンの特徴
- 3 代表曲1 C jam blues
- 4 代表曲2 Cheek to Cheek
- 5 代表曲3 Boogie Blues Etude
- 6 代表曲4 Autumn Leaves ~ Oscar Peterson & Stephane Grappelli Quartet
- 7 代表曲5 Just Friends – Oscar Peterson & Joe Pass
- 8 代表曲6 Cool Walk-Oscar Peterson The Quartet featuring Joe Pass
- 9 代表曲7 Days Of Wine And Roses
- 10 代表曲8 Satin Doll
- 11 代表曲9 Corcovado- Quiet Nights Of Quiet Stars 『ウィー・ゲット・リクエスツ』
オスカー・ピーターソンの経歴
オスカー・ピーターソンは、1925年生まれカナダ出身のジャズ・ピアニストです。(マイルス・デイヴィスの1つ年上)
5歳の頃からピアノとトランペットを始めますが、7歳で結核にかかりピアノに専念することになります。
しばらカナダで演奏活動をしていましたが、ノーマン・グランツに出会うことで大きく人生が動き始めます。
1949年(24歳)ノーマン・グランツの手によりオスカー・ピーターソンは、アメリカに進出することになります。
ジャズ全盛期だった当時、オスカー・ピーターソンは、多くのレジェンド達と共演しました。
デューク・エリントン、カウント・ベイシー、ルイ・アームストロング、ディジー・ガレスピー、エラ・フィッツジェラルド、ジョー・パスなど

1951年(26歳)ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)とトリオを結成し世界的に成功を収めます。
1959年(34歳)ノーマン・グランツが新たに創設したヴァーヴ・レコードにてさまざまなキャリアを積んでジャズ界において不動の地位を確立することになります。
1993年(68歳)脳溢血で倒れ、その後は第一線を退くことになりました。
1999年(74歳)高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。
2007年(82歳) カナダにて死去
オスカー・ピーターソンの特徴
オスカー・ピーターソンは、ジャズ史に残る超絶技巧のピアニストであることに間違いありません。
当然ながら評価も高いです。
しかし、なぜか好き嫌いで言うと、ジャズ・ファンからはそれほど人気がないのがオスカー・ピーターソンではないかと思います。
当時のモダン・ジャズの世界は、マイルス・デイヴィスを筆頭にジャズを進化させるミュージシャンが評価されてきたという歴史があります。
現代日本においてもその名残があるのか、ジャズ通の人達と話をしていてオスカー・ピーターソンの名前が出ることは、ほとんどありません。
それでもオスカー・ピーターソンのピアノは、超絶技巧、スウィング感抜群、ミスタッチほぼ無し、そして何と言っても楽しそうに演奏するなど魅力的な演奏です。

日本のジャズ・ピアニストの小曽根誠や上原ひろみもオスカー・ピーターソンのピアノに大いに衝撃を受けたと言っています。
一般的にジャズ・ファンは、ビバップ以降進化し続ける革新的なジャズを好む傾向でしたが、もしかしたらビバップ・ジャズを演奏し続けたオスカー・ピーターソンを好きな人達は、もう少しいるのではないかと思ってしまいます。
「オスカー・ピーターソンが好きです」とハッキリ自分の意見として言える人が、もしかしたら本物のジャズ通かもしれません。
代表曲1 C jam blues
8分10秒頃にテーマ