チック・コリアは、アメリカのジャズピアニスト、作曲家、ミュージシャンです。
マイルス・デイヴィスのバンドにも在籍しモダンジャズの世界にチック・コリアの足跡をしっかりと残したジャズピアニストです。
日本のアーティストの交流も多く、上原ひろみや小曽根真と共演など親日家としても知られています。
残念ながら2021年2月にお亡くなりになっています。
目次
- 1 チック・コリアの経歴
- 2 チック・コリアの特徴
- 3 代表曲1 Spain (スペイン) Chick Corea Akoustic Band
- 4 代表曲2 Samba L.A.
- 5 代表曲3 Love Castle Chick Corea & Gary Burton 2011
- 6 代表曲4 The Golden Dawn. アルバム「Secret Agent」
- 7 代表曲5 Bitches Brew(ビッチェス・ブリュー)
- 8 代表曲6 Return To Forever
- 9 代表曲7 Summertime Chick Corea & Hiromi Uehara
- 10 代表曲8 On Green Dolphin Street Chick Corea Akoustic Band
- 11 代表曲9 Armando’s Rhumba(アルマンドス・ルンバ)
チック・コリアの経歴
チック・コリアは、1941年アメリカのマサチューセッツ州で生まれました。(マイルス・デイヴィスより15歳下)
名前の通りイタリア系ですね。
4歳の頃からピアノを習いはじめ高校卒業後にはジュリアード音楽院に進学します。
1964年(23歳)からブルー・ミッチェル、ハービー・マン、モンゴ・サンタマリアらと演奏活動をスタートさせます。
その2年後にはデビューアルバムを録音しました。
当時既に大人気のマイルス・デイヴィスのバンドにハービー・ハンコックに替わって加入することになります。1968年(27歳)
この時、マイルス・デイヴィスがエレクトリックミュージックに傾倒している時で、「ビッチェス・ブリュー」に参加しています。
今となっては信じられないですが、この時期にキース・ジャレットもマイルスのバンドに在籍しておりチック・コリアとのツイン・キーボード体制が実現していました。

チック・コリアとしては、当初それ程乗り気ではなかったエレクトリック・ピアノをマイルスの指示で弾くようになりますが、後にチックに欠かせない楽器となりました。
1970年(29歳)マイルスのバンドを脱退してグループ「サークル」を結成。
当時は、流行りもありフリージャズよりの演奏を展開しています。
翌年には、チック・コリアの代表作であるアルバム『リターン・トゥ・フォーエヴァー』を発表してジャズ・フュージョンとしてのヒット作を打ち出しました。
ベースは、スタンリー・クラーク。バンド名は「リターン・トゥ・フォーエヴァー」。
当時発表された「スペイン」は、ラテン色の強い曲で後のジャズ・スタンダード曲として後の演奏家に引き継がれています。
1978年(37歳)「リターン・トゥ・フォーエヴァー」を解散しジャズやフュージョンにこだわらず、クラシックにも挑戦するのもこの時期からです。
1985年(44歳)「チック・コリア・エレクトリック・バンド」を結成。
その後「チック・コリア・アコースティック・バンド」とバンド名を変更して活動。

その後も精力的にジャズを中心に活躍を続け2008年(67歳)には、上原ひろみと日本武道館で講演を行いました。
2021年2月(79歳) 癌により帰らぬ人となりました。
チック・コリアの特徴
チック・コリアと特徴をひと言で表すと、現代のジャズ界において欠かせない重要人物の一人です。
デビュー当初からジャズのど真ん中で活躍しフュージョン、クロスオーバー、ラテン、スタンダードジャズなど幅広く活躍してきました。
演奏の特徴は、テクニックに裏付けされる超絶技巧の演奏です。
ジャズ初心者には少し聴きづらいと感じるかもしれませんが、「スペイン」を筆頭にラテン色の強い曲もあり、退屈することはないと思います。
チック・コリアを説明する時には、個人的にも一般的にもハービー・ハンコックとキース・ジャレットと比べると分かりやすいと思います。
ハービー・ハンコックは、チック・コリアより先にマイルス・デイヴィスのバンドに入っていました。
その後、チック・コリアとキース・ジャレットが同時期にマイルスのバンドに在籍し、エレクトリックミュージックに触れる機会があり、常に新しい音楽に挑戦する土壌ができあがったと考えています。
中でもチック・コリアの音楽は、ラテン的でテクニック重視という特徴があると私は感じています。

ひと言で説明すると「キーボード職人」。
このブログでは、ジャズ初心者に分かりやすくジャズを伝えていますが、チック・コリアを初心者の方におすすめするか、については微妙です。
難解過ぎるからやめた方がいいと、言いたくなりますが、ジャズ初心者にこそ感じてほしい熱さもあります。
最後にチック・コリアは、グラミー賞史上最も多くノミネートされたミュージシャンの一人としても知られています。
この記事のチック・コリアの曲を何曲か聴いて、興味があればどんどん聴いてみてください。
あなたにとって素敵なジャズと巡り合えることを祈っています。
代表曲1 Spain (スペイン) Chick Corea Akoustic Band
これは聴くべきです。
聴いたことありますよね。
代表曲2 Samba L.A.
代表曲3 Love Castle Chick Corea & Gary Burton 2011
代表曲4 The Golden Dawn. アルバム「Secret Agent」
代表曲5 Bitches Brew(ビッチェス・ブリュー)
ヒュージョンのさきがけとなった有名な曲です。
正直言うとジャズ初心者にはあまりおすすめしません。
少し聴いて違和感あったら飛ばしましょう。
代表曲6 Return To Forever
代表曲7 Summertime Chick Corea & Hiromi Uehara
早くテーマに行ってほしいと思うのは私だけでしょうか。
代表曲8 On Green Dolphin Street Chick Corea Akoustic Band
がっつりピアノトリオです。
かなりクセ強めのピアノですね。
代表曲9 Armando’s Rhumba(アルマンドス・ルンバ)
とてもキャッチーなテーマなので一度聴いてみてほしいです。