【ビバップ(Bebop)とは?】モダンジャズを知るには、まずチャーリー・パーカーを知ろう

ジャズ

ジャズに興味を持って調べてみると、ジャズにはいろいろな種類がありますよね。

どうしてもジャズを演奏形態に分けしなくてもいいような気もするのですが、ジャズの歴史が分かり、演奏形態について詳しくなると聴くのも演奏するのも楽しくなってきます。

今回は、ビバップについてジャズ初心者の方にも分かりやすく説明してみたいと思います。

ちなみに、ビバップ(Bebop)は、ビー・バップとかビ・バップと表記される時もありますが、全て同じです。

スウィングジャズから即興演奏中心のビバップへ

1930年代から1940年代初めにかけてスウィングジャズが流行っていました。

スウィングジャズは、ベニー・グッドマン、デューク・エリントンらが大人数構成のビッグバンドと言われる構成で綺麗なメロディーとハーモニーを奏でる音楽です。

しかし一部の演奏家では、スウィングジャズにマンネリ化を感じて即興演奏中心のセッションを繰り返していたようです。ライブハウスとして「ミントンズ・プレイハウス」が有名。

そこで今までのスウィングジャズにはない、個人のテクニックを極限まで表現できる演奏スタイルが生まれてきたというわけです。

スウィングジャズでは、聴いている人に聞きやすくダンスもできる音楽ですが、ビバップは、曲のテーマの原型が分からなくなるほど個人のアドリブが主体で、テンポも速く、演奏が複雑化してきました。

おそらく「ジャズが難しい」と感じるのは、ビバップからのことですね。

ちょっと、聴いている人を置き去りにしているような印象を持ちます。

ちなみにスキャットを初めてやっと言われるルイ・アームストロング(サッチモ)は、ビバップを聴いて「わけの分からない音楽」と言ったらしいです。

現代では、テレビやネットでいろいろな曲を聴くことが出来るので、なかなか衝撃を受けるようなサウンドを聴くことは出来ませんが、当時、目の前で今まで聴いたことがないアドリブを演奏されたら、その感動はどれくらいあったでしょうか?おそらく「衝撃」だったと想像します。

「モダンジャズの父」 天才 チャーリー・パーカー

ビバップ誕生に多大な影響を与えたのが、アルトサックス奏者の天才 チャーリー・パーカーです。

チャーリー・パーカー(1920年-1955年)は、酒と薬で34歳の若さで亡くなっています。

全盛期が、1945年~1948年なので、本人の年齢は25歳~28歳ということになります。若い。

モダンジャズと言えば、マイルス・デイビスですが、「マイルス・デイビス自叙伝」でもチャーリー・パーカーは、マイルスの憧れの存在でした。

チャーリー・パーカーの何がすごいのかというと、やっぱり即興演奏です。あれだけ早くいろいろなバリエーションでアドリブが出来ることを天才と言うのだと思います。

なので、若い頃のマイルス・デイビスと一緒に演奏をしていますが、マイルス・デイビスの下手さ加減が目立ってしまうほどです。

そして今でもジャズのセッションに行くとチャーリー・パーカーの作った曲が演奏されています。

チャーリー・パーカーの代表曲
ナウ・ザ・タイム
コンファメーション
オーニソロジー
ドナ・リー
ヤードバード組曲

セッションでコンファメーションが出来るようなると初心者をそろそろ卒業できるかもと思ってしまいます。プロからしたらまだまだ初心者と思われるかもしれませんが、ひとつの通過点ですね。

オーニソロジ―は、ハウ・ハイ・ザ・ムーンとほぼコード進行が同じなので、ハウ・ハイ・ザ・ムーンを歌うボーカリストは、スキャットでオーニソロジ―をそのまま使うことがあります。

チャーリー・パーカーは、アドリブをする為に生まれてきたようなミュージシャンですね。

ビバップ誕生の功労者 デイジー・ガレスピー

ビバップ誕生にはもう一人功労者がいます。それが、デイジー・ガレスピーです。

デイジー・ガレスピー(1917年‐1993年)は、意外にもチャーリー・パーカーよりも3つ年上ですね。当時は酒や薬で短命なミュージシャンが多い中、デイジー・ガレスピーは、信じる宗教を持っており、生涯節制に努めたこともあって75歳まで生きています。

モリタブ
デイジー・ガレスピーはトランペット奏者ですが、彼の特徴は曲がったトランペットです。

当時、誰かに尻もちをつかれて曲がったトランペットをそのまま吹いたら意外にもいい音が出たので、その後は曲がったトランペットを特注して吹いていたとか。

ビバップ誕生の第一人者はチャーリー・パーカーですが、チャーリー・パーカーと出会ったことでデイジー・ガレスピーもビバップ誕生に多大な影響を与えています。

それにプロも憧れる存在だったチャーリー・パーカーよりもデイジー・ガレスピーの演奏の方が大衆には分かりやすく、世間にビバップを浸透させるのに貢献しています。

そしてデイジー・ガレスピーのもうひとつ功績は、ラテンジャズ(アフロキューバンジャズ)の発展にも大きな影響を与えています。

当時のジャズは、いろいろなものからヒントを得てよりいい音楽を生み出していこうというパワーを感じます。アメリカの懐の深いところですね。

デイジー・ガレスピーの代表曲
チュニジアの夜
マンテカ
ウディン・ユー
アンソロポロジー

ジャズのセッションに行くとデイジー・ガレスピーの曲は、めったにやることはありません。でも名曲も多いのでライブでやると結構上手くはまります。

ビバップを好きでビバップを好んで演奏する人のことを「バッパー」と言います。「私、バッパーなんです。」と言うと「バップが大好きです」という意味です。念のため。

モダンジャズには、「大人」「渋い」というイメージがありますが、ビバップだけ聴いてみるとちょっとイメージが違うかもしれません。

モリタブ
ビバップは、「音楽のエネルギーを感じる熱い演奏」ですよね。

このビバップの次にマイルス・デイビスがモダンジャズをどんどん創造していくわけです。

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