「リズム感の鍛え方」とネットで検索するとメトロ―ムを使った方法が紹介されています。
「表で鳴らしていたメトロノームを裏で鳴らす」という練習方法です。
ただこの方法で、練習をしていて「実際の演奏のリズム感がよくなるのか?」とずっと疑問に思っていました。
そこで、この記事ではリズム感にあまり自信のない人や初心者の為に「リズム感の鍛え方」をごく簡単に紹介します。
難しいことは全く書いていませんので、上級者の方で もの足りたいと感じる方は、読み飛ばしてください。
でも初心者の方には、絶対効果的です。

目次
リズム感を鍛える為に、いろいろなテンポで練習してみる
リズム感を鍛える為に、いろいろなテンポで練習することは効果的です。
家で練習していると自分のやりたい曲は、結構一定のテンポで練習しがちです。
そのままセッションに臨んで他の方がテンポを出すと微妙なテンポのズレがあり、演奏しづらいと感じることも多いです。
家で練習する時、メトロノームやマイナスワンを使って練習する際は、速いテンポから遅いテンポまでいろいろなテンポを使って練習することを強くおすすめします。
これだけでかなり違います。
例えば、テンポ120の曲を練習する際は、ひと通り自分が練習したいテンポで練習したら、最後に少しだけでいいのでテンポ100と140で演奏しておきます。
この練習は、体に染み込ませる必要はないので、1回か2回練習して、出来ると感じるだけで十分です。
セッションに行って別の人がテンポを出して「え、こんなテンポでやったことない」とならないだけで十分なんです。

リズム感を鍛える為に、極端に遅いテンポで練習する
リズム感を鍛える為に、極端に遅いテンポで練習してみましょう。
先ほどの話の続きですが、自分でやりたいテンポから極端に落として1回やっておくといいです。
気を付けることは、絶対に前に行かないこと。
もったりするくらいのテンポで演奏して、リズムを感じるよりメロディーを意識しながら凄く遅く弾くことに慣れていると、一番弾きやすいテンポに戻った時にリズム感が抜群に良くなっているものです。
リズムは、ロックやジャズやラテンなどいろいろな種類がありますが、ひとつのリズムが取れると後は速いか遅いかだけなので短い練習時間でいいので、いろいろなテンポの練習をしておいて、最後にものすごく遅いテンポで練習もしておくという練習方法です。
リズム感を鍛える為には走る箇所を覚えておいて、その箇所だけ走らないよう意識する
リズム感を鍛える為には走る箇所を覚えておいて、その箇所だけ意識して走らないようにしましょう。
こういう基本的なことはプロの先生はあまり言わないかもしれませんが、我々はついつい演奏することに集中してしまうと周りの音が聴こえなくなり、ついつい走ってしまいます。
その走るところは案外同じ個所を走ることが多いです。コードが複雑になっている箇所や、サビ前の小節など。
それが分かれば、自分の意思で走らないように注意することができます。
サビの前などは、ゆっくりためて弾いた方がかっこいいですからね。


スウィングの場合、裏拍重視。表は多少遅れる方がかっこいい
私の書いているのは、ジャズのブログなのでスウィングについて書きます。
ジャズをやってきて、最近強く思うようになったのが、ジャズは裏拍が命ということです。
テーマやアドリブの際、遅れ気味で演奏することはよくあることですが、ジャズの場合、裏拍はばっちり合わせて、表を遅れながら演奏すると、もったりとしたオシャレなジャズのリズム感が出てきます。
裏拍をバッチリ合わせて、表拍を少しずらすと裏イーブンになり、ますますかっこよくなります。とにかく裏拍を徹底的に意識することです。
リズム感の鍛え方 まとめ
リズム感をよくしようと思うと、とかくメトロノームを聞いてとかドラムの音を感じてとなりがちですが、私が思うのは「メロディーを歌う」ことが一番リズム感を出せると確信しています。
リズムは、狂いのない一定のテンポよりも一番気持ちのいい揺らぎが演奏する側も聴いている人も心地よいものです。
あるプロのボーカリストで、ご自身でもいろいろ楽器を演奏する方から聞いた話です。
「音程のないドラムを叩く時こそ頭の中でメロディーを歌うことが大事ですよ。メロディーを歌っているとリズム感が出てくるんですよ。」
私自身、このボーカリストの話が一番参考になっています。リズム感は必ず鍛えることが出来るので、この記事で紹介した練習方法をいろいろ試しながら練習してみてください。