この記事では、台本を使わずにライブMCを上手くするMCの考え方とやり方を、ジャズライブを例にして紹介します。

というライブをよく観ることがあります。
私は、社会人なので人前で話すことがプロではありません。
しかし音楽が好きでよく音楽を聴いて、それと同じくらい話を聞くことも好きなので、よくトーク番組は観ます。
私自身、ライブMCは当然ながらまだまだ勉強中ではありますが、人よりも圧倒的に「話すこと」について考えて、自分でもジャズライブで実践してきたことがあるので、この記事では今まで考えてきたことを紹介します。


目次
ライブMCは、事前に考えるべき!MCのことを考えない人が多すぎです。
ライブNCは、事前に考えるべきです。MCのことを考えない人が多すぎです。
おそらくジャズの人に比較的多いと思います。
演奏のことはよく練習しテクニックもあり素晴らしい演奏をするのにMCについては何も考えずに場当たり的に話す人が多くいます。
このことが理解できず、今回の記事を書こうと思いました。
MCが内輪話になる人、雑談になる人は、事前にMCを準備して自分で文章に書きだすとか、考えたことを人に説明するなど、少しでもよくしようと考えて行動するだけでかなり違ってくると思います。
自分でよくしようと思わない限りいいMCはよくなりません。
そしていいMCをすることで必ずいいライブになります。

いいライブをするには、ライブ全体でひとつの表現と考える
いいライブをするには、ライブ全体でひとつの表現と考えた方がいいです。
ジャズのミュージシャンは、演奏についてはそれぞれテクニックが素晴らしくて曲の決めごとがあれば全員でバッチリ合わせるくらい練習します。
それなのにMCで話す内容がグダグダとか、曲を紹介して曲が始まるタイミングがずれることには全く気にしてないようです。
曲を演奏するのは、一般的にその曲のイントロからがスタートですが、私はその曲を紹介するところからがスタートではないかと思います。
そうすると「次の曲です。聴いてください。〇〇〇〇」と紹介した後は、いいタイミングでイントロに入ってほしいです。
ちなみにテレビの歌番組を見ているとこのタイミングがバッチリです。
テレビでは、曲の紹介の後にスムーズにイントロがスタートせず1秒ほどズレがあると、ものすごく間抜けに感じますが、ジャズのライブではそれを結構平気でやっています。
そう考えると1曲ずつを曲として表現するのではなく、ひとつのステージとして演奏を表現することになり、いいライブになるわけです。

ライブMCで曲の説明を言葉で説明するとライブ全体がダサくなる
ライブMCで曲の説明を言葉でするとライブ全体がダサくなる
ジャズライブのMCの場合、演奏する曲について作曲された経緯や作曲者について紹介するというMCをよく聞きます。

映画を観るとナレーションがあまり入らず映像と音楽だけで表現するシーンがあります。場面によっては少し分かりづらい時もありますが、映画としてはオシャレな感じになります。
逆にストーリーの多くを出演者に語らせたり、ナレーションをたくさん入れてそのシーンを説明しているとどんどんテレビの大衆ドラマのようになってきます。
ジャズというオシャレな音楽をやる人が、自分で演奏する曲を「この曲は、〇〇さんが作曲して、その後〇〇さんが歌って有名になり、今でもいろんなところで演奏されている曲です。」みたいな説明が多いとどう感じますか?
曲を演奏する(歌う)こと自体がすでに表現なので、自分が表現することに自分で説明をいちいち入れるのは、いつもどうかな?と思っています。
毎週ジャズライブをやっているプロの方の場合、話すことがなくなって曲の説明をするしかないのかもしれません。
全く否定しているわけではないですが、MCで必要以上に曲の説明をすることは、私はあまりいい印象は持っていません。

ライブMCが得意でなければ必要以上話さなくていい
ライブMCが得意でなければ必要以上に話さなくていいと思います。
ミュージシャンの場合、得意なことは圧倒的に演奏することです。
どうやって上手く演奏しようかと毎日考えて練習しているので、演奏がどんどん上手くなるのは当然なことです。
ライブでは、なるべく自分のペースで自分の得意なことを表現するだけでいいと思います。
であれば、MCが苦手であればMCは最小限にしてどんどん演奏をすべきです。
先日友人がジャズフェスに出ていたので聴きに行きましたが、男女が掛け合いで天気の話をしていました。
掛け合いで話すこと自体難しいのに、その掛け合いもほとんど練習なしのトークで、いかにも取って付けたようなMCになっていました。
演奏は上手いのでどんどん演奏をすればいいと思います。

ジャズライブのMCで笑いを狙う必要なし
ライブMCで笑いを狙う必要は、絶対ありません。
一流ミュージシャンのMCの場合、笑いも取れる人もあります。
しかしこれも完全に畑違いです。
笑いは別の分野なのでどうしてもMCで笑いが欲しい場合は、かなり自分で研究と経験を重ねるべきです。
言葉にして面白いことを考えたとしても実際にしゃべってタイミングなど経験を積まないと絶対に上手くいきません。
テレビのお笑いを専門にしているタレントさんでも一人で完全に任されてしゃべると上手くいかない場合もあります。
笑いは、本当に難しいです。これは断固主張します。
それを全くの素人がフリーでしゃべって笑いを取ろうと考えることが間違っています。
苦手なことはなるべく短い時間で終わらせて得意な演奏をしましょう。そうすると台本がなくてもMCは大丈夫です。

ライブMCでは、曲紹介は、必要なければ私はしません
ライブMCでは、曲紹介は、必要なければする必要ないと断言します。
よく全ての曲紹介をする人がいますが、私は全ての曲紹介はしません。
以前全ての曲紹介をしている時もありましたが、有名ミュージシャンのコンサートを観に行くと彼らはしていないです。
ライブ全体を通してひとつの表現と考えると曲紹介をすることで間延びすることがあります。
その際は曲紹介をしない方がスッキリします。
私はしっかり曲名を紹介した方がいい場合は、それなりの時間をとって曲紹介をするようにしていますが、曲紹介自体がライブの邪魔になる場合は曲紹介も省略するようにしています。

具体的なMC例とは?


・ライブの心構えなど伝える(楽しんでください、ゆっくりしていってくださいなど)
・バンドの紹介
・バンドメンバーの紹介
・お店やオーナーさんの紹介
お店の紹介をするとお店の方は喜んでくれるので、それだけでもおすすめですよ。
ライブで上手く話すことが出来たらいいですよね。
でも、楽器を演奏することと同じように「上手く話す」は熟練のテクニックや経験が必要です。
その練習をやってない場合は、MCは最低限にして得意な演奏を中心にライブ構成を考えるようにしましょう。
ライブMCの細かな台本はなくてもいいと思いますが、曲順やどのタイミングで何を話すかの台本はあった方がいいですよね。