ケニー・バレルは、アメリカ出身のジャズ・ギタリストです。
ジャズ全盛期にブルージーなジャズ・ギタリストとして多くのレジェンド達と名演奏をしてきました。
この記事ではケニー・バレルをどこよりも分かりやすくジャズ初心者に向けて紹介しています。
目次
- 1 ケニー・バレルの経歴
- 2 ケニー・バレルの特徴
- 3 代表曲1 Midnight Blue – Kenny Burrell
- 4 代表曲2 Summertime
- 5 代表曲3 Blue Bossa
- 6 代表曲4 Travelin’ – Kenny Burrell · Jimmy Smith
- 7 代表曲5 This Time The Dream’s On Me – Kenny Burrell Quintet
- 8 代表曲6 Freight Trane – Kenny Burrell · John Coltrane
- 9 代表曲7 Greensleeves
- 10 代表曲8 Perception
- 11 代表曲9 Take The “A” Train
ケニー・バレルの経歴
ケニー・バレルは、1931年アメリカのデトロイトの音楽一家で生まれました。(マイルス・デイヴィスより5歳年下)
父親は、バンジョーとギター、母親はピアノとアルガンを演奏する環境の中、バレルは、ブルース、ゴスペル、クラシック音楽などさまざまなジャンルの影響を受けました。
そして、10代でジャズに興味と持ち、最初テナー・サックスに憧れましたが、高価な為、12歳でギターを始めました。
当時、多くのギタリストが憧れていたチャーリー・クリスチャンを研究してテクニックを磨き、同じ街のトミー・フラナガンやミルト・ジャクソンらと地元のクラブで演奏する機会に恵まれます。
当時はウエイン州立大学で音楽の勉強もしており、バレルは、デトロイトで名声を得ることが出来ました。
1951年(20歳)ディジー・ガレスピーのレコーディングに参加しました。
1955年(24歳)ニューヨークに拠点を移します。
ニューヨークでは、オスカー ピーターソン、ベニー グッドマン、ジョン コルトレーンなど、ジャズ界で最も有名な人物と共演しました。
1956年(25歳)『Introducing』でリーダーデビュー。
1958年(27歳)「KENNY BURRELL AND JOHN COLTRANE」を発表。
1963年(32歳)ケニー・バレルとして最も有名な『Midnight Blue』をリリース。
その後、ケニー・バレルは多くのジャズミュージシャンに影響を与え続けてきました。
2023年 92歳になります。
ケニー・バレルの特徴
ケニー・バレルは、ジャズギタリスト・ランキングは、必ずベスト10に入ってくるレジェンドです。
多くのジャズ・レジェンド達と共演しておりミュージシャンからの評価も高いので、ジャズ・ギターを演奏したいと思う初心者の方は、早めに聴いておいた方がいいギタリストの一人です。
演奏の特徴としては、ブルージーな演奏です。
ケニー・バレルの演奏は、このひと言に集約していると言っても過言ではありません。
また、テンションコードは一般的には高い方に加えた音を出すことが多いのですが、バレルの場合、親指を使うなど低い方にテンションコードを付ける特徴があります。
当然ながら音の響きはまろやかになります。
また、上手いミュージシャンンの共通点である「弾き過ぎない」ことも特徴です。
音数が多いと「上手い」訳ではないのですね。
ギターは、他の管楽器と違い息継ぎをしなくていい楽器です。ということは、同じテンポで速く弾こうとすれば、ずっと同じ間合いで弾くことができます。

ただ、バレルの場合は他の管楽器と同じく息をするように弾いています。
歌うように演奏しているわけです。
ギタリストに限らずミュージシャンなら参考にしたいところですね。
ケニー・バレルは多くのジャズ・レジェンド達と共演していますが、とりわけ同じデトロイト出身で幼馴じみであるトミー・フラナガンと多く共演しています。
また、「Take The “A” Train」を好んで演奏していますが、実はデューク・エリントンのことが大好きと言われています。
ジャズ・ギターのレジェンド、ケニー・バレルを聴いてない人は、是非聴いてみてください。