ポール・チェンバースは、アメリカ出身のジャズ・ベーシストです。
モダン・ジャズの最盛期に活躍し、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ウィントン・ケリーなどそうそうたるメンバーと共演してきました。
この記事では、メロディアスなベースラインで一時代を作ったポール・チェンバースの経歴や代表曲をジャズ初心者にも分かりやすく紹介しています。
目次
- 1 ポール・チェンバースの経歴
- 2 ポール・チェンバースの特徴
- 3 代表曲1 So What – Miles Davis
- 4 代表曲2 Dear Old Stockholm – Paul Chambers Quartet(BASS ON TOP)
- 5 代表曲3 ジャスト・フレンド(GO)
- 6 代表曲4 Tenor Madness – Sonny Rollins Quartet with John Coltrane
- 7 代表曲5 Walkin’ – John Coltrane / The Theme
- 8 代表曲6 Mr. P.C - John Coltrane
- 9 代表曲7 Paul Chambers Green Dolphin Street Great bowed bass solo.
- 10 代表曲8 Stablemates – Paul Chambers Quartet
- 11 代表曲9 If I Were A Bell – The Miles Davis Quintet
ポール・チェンバースの経歴
ポール・チェンバースは、1935年アメリカのピッツバーグ生まれのジャズ・ベーシストです。(マイルス・デイヴィスの9歳下)
しばらくしてデトロイトに引っ越して、最初はチューバを吹いていましたが、ベースに転向しました。
デトロイトでは、10代から才能を開花させ、地元のクラブで腕を磨きました。
1954年(19歳)にニューヨークに出て音楽活動を始めます。
1955年(20歳)マイルス・デイヴィスのレギュラーバンドに抜擢され、ブレイクしました。
この時期にモダン・ジャズでは超有名なアルバム「カインド・オブ・ブルー」に参加しています。
1962年(27歳)マイルス・デイヴィスとのバンドは解散しますが、その後ウィントン・ケリーのバンドに加入します。

フリーとなったポール・チェンバースは、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、バド・パウエルなどのレジェンドと共演。
レッド・ガーランド、フレディ・ハバード、ジャッキー・マクリーなどのメンバーともレコーディングをして多くの音源を残しています。
1969年(33歳)大量の飲酒と麻薬により若くして生涯に幕を下ろしました。
ポール・チェンバースの特徴
ポール・チェンバースは、モダン・ジャズの全盛期に活躍したベーシストとしてジャズを好きな人には、必ず知っておいてほしいベーシストです。
まずモダン・ジャズの最高峰アルバムとして皆が認めている「カインド・オブ・ブルー」のベーシストが、ポール・チェンバースです。
20歳の時にマイルス・デイヴィスに抜擢されてマイルスのバンドで演奏しています。
マイルス・デイヴィス – トランペット
ジョン・コルトレーン – テナー・サックス
キャノンボール・アダレイ – アルト・サックス
ビル・エヴァンス – ピアノ
ウィントン・ケリー – ピアノ
ポール・チェンバース – ベース
ジミー・コブ – ドラム
メロディアスなベースラインを特徴としてアルコ(弓弾き)とピチカートによるアドリブソロが有名です。
また、新しいジャンルの音楽に挑戦することがクールと思われていた時代にモダン・ジャズのスタイルを追求していたことも多くのジャズファンが認めるとことです。
活動期間は14年間でしたが、その期間に400枚ほどのアルバムのレコーディングに参加したと言われていますから驚きです。
それだけ多くの人から声が掛かったということですね。

ポール・チェンバースは才能に注目されますが、男前で女性にも人気があったとか。確かに写真を見ると童顔で女性にもてたのも分かるような気がします。
調べてみるとポール・チェンバースは、大酒のみでしたが、練習は大好きで常に探求心をもって音楽に取り組んでいました。
ぽただ当時のジャズ界の悪癖である麻薬の常習となり、飲酒もたたり若くして亡くなってしまいました。
ポール・チェンバースの人柄や才能を買われ、多くのレジェンド達が彼を慕う曲を残しているのもその証かもしれません。
ジャズに興味をもったジャズ初心者は、是非ポール・チェンバースの残したジャズに触れてみてください。
代表曲1 So What – Miles Davis
代表曲2 Dear Old Stockholm – Paul Chambers Quartet(BASS ON TOP)
代表曲3 ジャスト・フレンド(GO)
代表曲4 Tenor Madness – Sonny Rollins Quartet with John Coltrane
代表曲5 Walkin’ – John Coltrane / The Theme
代表曲6 Mr. P.C - John Coltrane
ジョン・コルトーンが、ポール・チェンバースに捧げて書いた曲です。
よくジャズのセッションでも聴きますね。
P.C.は、ポール・チェンバースのこと。
代表曲7 Paul Chambers Green Dolphin Street Great bowed bass solo.
ポールチェンバースのアルコのベースがたくさん聴けます。