ディー・ディー・ブリッジウォーターは、アメリカのジャズ・ボーカリストです。
私は、ジャズボーカルをやるようになってyoutubeでいろいろな人の音源を聴くようになってディー・ディー・ブリッジウォーターのことを知りました。
彼女の歌のジャンルは、一般的にジャズとなっていますが、その枠にとらわれない自由な歌い方が特徴です。
この記事では、初めての人にも分かりやすくディー・ディー・ブリッジウォーター (Dee Dee Bridgewater)の魅力を全て紹介します。
目次
ディー・ディー・ブリッジウォーターの経歴
ディー・ディー・ブリッジウォーターは、1950年にアメリカのテネシー州メンフィスに生まれています。
現在(2020年)御年70歳になりました。
父親がジャズトランぺッターで幼い時から音楽に触れ、10代でステージに立ち、20代ではソニー・ロリンズ、ディジー・ガレスピー、デクスター・ゴードン、マックス・ローチ、ローランド・カークといったジャズレジェンド達と共演することになります。
十分スター街道を歩んでいるのですが、いまひとつ名前は有名ではない印象があります。
というのも、普通ジャズボーカリストの歌い方は、特に体の動きはなく直立で真摯に歌うスタイルが一般的ですが、ディー・ディー・ブリッジウォーターの歌い方は動きのあるパフォ―マンスありの歌い方なんです。
そこで一時ジャズを離れミュージカルの世界に軸を移しフランスに移住していたことがありました。そのミュージカルの世界でも評価を得られているのだからやはり本物です。

40歳手前でジャズの世界に戻って来てモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演し、翌年1枚目のアルバム「Afro Blue 」をリリースすることになります。
その後、以前から彼女が尊敬していたホレス・シルヴァーと共演することになりました。
彼女が歌うホレス・シルヴァーの歌はハマりますね。躍動感あふれる楽曲になっています。
トニー賞 1度「ザ・ウィズ」(ミュージカル)
グラミー賞 4度 受領暦あり
ジャズボーカル部門のグラミー賞を取っている人でトニー賞を取っている人は、いないのではないかと思います。
ディー・ディー・ブリッジウォーター(Dee Dee Bridgewater)の歌唱スタイルは?
とにかくパワフルです。
普通ジャズボーカルの場合、感情は表に出さず内に秘めた歌い方をするのが一般的だと思いますが、彼女の表現方法は完全に外向きです。
そう言った意味で考えると彼女の歌い方は、ジャズらしくない歌い方と言えます。
ロックっぽいです。
なぜか我々リスナーは音楽をジャンル分けしたがりますが、彼女の歌を聴いているとジャンル分けなど関係ないことがよく分かります。
そして、ディー・ディー・ブリッジウォーターは、スキンヘッドにしていた頃もとても印象的です。
そんなパフォーマンスは、想像するとジャズのレジェンド達にとって、眉をひそめる行為なのかもしれません。
いや、私はそういうお客さんを喜ばせようとする彼女の気持ちが大好きです。
代表曲1 Afro Blue
ディー・ディー・ブリッジウォーターの曲では一番有名かもしれません。彼女の曲のイメージがありますが、キューバ出身のコンガ奏者モンゴ・サンタマリアが作曲した曲です。
レジェンド達も皆演奏していますね。
代表曲2 Bye Bye Blackbird
当然ながらスタンダードもたくさん歌っています。彼女が歌うとどんな歌もパワフルに歌ってくれます。
代表曲3 I Can’t Stand the Rain
どんなジャンルでも歌うディー・ディー・ブリッジウォーターですが、ここで1曲リズム&ブルースを紹介します。まぁ、歌が激ウマです。
代表曲4 Nica’s Dream
ニカズ・ドリームは、ディー・ディー・ブリッジウォーターと相性のいいホレス・シルバーの曲です。
ディー・ディー・ブリッジウォーターには、ジャンルはないと書きましたが、ファンキー・ジャズが一番ぴったり来るのかもしれません。
代表曲5 Doodlin
Doodlinもホレス・シルバーの曲ですね。この曲は、意外と多くのレジェンド達が歌っています。ここに上げたのは完全に私の好みです。
代表曲6 Red Earth (Massane Cisse)
最後は、アフリカの方に行っちゃっている曲をどうぞ!
この世界にハマると抜け出せなくなるような怖さを(笑)感じます。
ブルース+アフリカですね。