少しジャズを聴く人であれば、誰でも曲は聴いたことはあると思いますが、ファンキー・ジャズって言葉はあまり使わないですよね。
実は、私もブログを書いているうちにファンキー・ジャズというジャンルがあることを知ったくらいです。
この記事では、ごく簡単に分かりやすくファンキー・ジャズについて説明しますので、ファンキー・ジャズのことを最低限理解できます。
目次
ファンキー・ジャズとは!ソウル・ジャズと違うの?
ファンキー・ジャズとは、1950年代後半から1960年代前半にかけて流行ったモダン・ジャズのひとつのジャンルです。
ハード・バップにマンネリを感じたミュージシャン達が、ファンキー・ジャズを作ったと書いている記事もありますが、ファンキー・ジャズという言葉を巷であまり使われていないので、ハード・バップの中にファンキー・ジャズがあると言っても間違いではないです。
ファンキー・ジャズは、ソウル・ジャズとも言われています。ほぼ同義語です。
ちなみに「ソウル・ジャズ」で検索するとウィキペディアでは、ファンキー・ジャズが表示されます。
ただ、別では、「ソウル・ジャズは1960年代後半から流行った」と記載されており、ファンキー・ジャズより俗っぽくフュージョンに近いと記載もあります。
でも、ソウル・ジャズも一般的にはほとんど使われない言葉ですね。
私だけかな。。。
ジャンル分けはほどほどでいいと思います。
ファンキー・ジャズの特徴
すごく簡単に説明します。
・ブルースのフィーリング
・ゴスペル音楽の要素
・黒人のノリ
以上です。
すみません、これ以上言葉で説明できないので音源を聴いてみてください。(笑)
ここまでのジャズの歴史を簡単に説明すると、まずビ・バップにマンネリを感じてクール・ジャズ、ウエスト・コースト・ジャズが流行り、その後ハード・バップが台頭します。
ハード・バップは、メロディーラインがしっかりしてモダン・ジャズらしいスウィングの曲が多いですが、このハード・バップにマンネリを感じて新たに誕生したのが、ファンキー・ジャズになります。
こう説明するとハード・バップより聴きやすく感じませんか?
「ジャズを最初に聴くには、ファンキー・ジャズがいい」とまでは言いませんが、聴きやすいことに変わりはないです。
ハード・バップの曲は、スウィングしている曲が多いですが、ファンキー・ジャズは、スウィングあり、ラテン系のエイトのリズムもあります。
個人的な感想をひとつだけ書くと「ファンキー・ジャズは、ハード・バップとフュージョンの中間のジャンル」と説明するとわりとスッキリします。
ファンキー・ジャズの「ファンキー」って何?
「ファンキー」と言うと日本人は、ソウルミュージックのノリをイメージすると思います。日本人歌手ですが、久保田利伸さんの曲をファンキーと言いますね。
別の言葉で説明すると「汗」「土臭い」「黒人ぽい」と説明されます。
ちなみにファンキー・ジャズは、「ファンク」「ファンクミュージック」とは別物ですね。ファンクは、別の記事で書いてみたいと思います。
また、初めて曲をファンキーと形容されたのは、ホレス・シルバーの「セニョール・ブルース」だと言われています。ファンキー・ジャズと言えば、ホレス・シルバーは外せない存在なのです。
ファンキー・ジャズの名曲1 セニョール・ブルース
「セニョール・ブルース」は、ホレス・シルバーの有名な曲です。
何といってもイントロのピアノがかっこいいですね。
ファンキー・ジャズの名曲2 マーシー・マーシー・マーシー
キャノンボール・アダレイの「マーシー・マーシー・マーシー」もファンキー・ジャズを説明するのにかかせない曲です。ゴスペルの要素がすごく感じられます。
キャノンボール・アダレイは、マイルス・デイビスとも一緒にやったことでも有名なアルト・サックス奏者です。
ファンキー・ジャズの名曲3 ワーク・ソング
「ワーク・ソング」を最初に演奏したナット・アダレイは、キャノンボール・アダレイの弟。コルネット奏者です。
ファンキー・ジャズの名曲4 モーニン
ドラムのアート・ブレイキーが、ジャズ・メッセンジャーズ時代にリリースした曲が、「モーニン」です。どこか聴いたことがあるなと思っていましたが、日本では以前CMソングで流行ったとか。
しかし、上のワーク・ソングと似ています。レジェンドの曲をこんな風に言ったらまずいのかもしれませんが、似ています。
合せて覚えておくといいですね。
ファンキー・ジャズの名曲5 ザ・サイドワインダー
「ザ・サイドワインダー」は、リー・モーガンのアルバムにリリースされた曲です。
この記事では、ファンキー・ジャズを紹介してきましたが、「ザ・サイドワインダー」は、ジャズ・ロックとも説明がありました。エイトの曲です。
ファンキー・ジャズの名曲6 ソング・フォー・マイ・ファーザー
ファンキー・ジャズの代名詞、「ソング・フォー・マイ・ファーザー」です。今回は、ジョージ・ベンソンの演奏を紹介します。上手い人は上手い。