ウェイン・ショーターは、ジャズのテナーサックス、ソプラノサックス奏者です。
ジャズ創成期から現代まで常にトップで走り続けています。
ウェイン・ショーターの魅力を知ってジャズに興味を持ってもらうと嬉しく思います。
目次
ウェイン・ショーター 死去
ウェイン・ショーターが、西部カリフォルニア州ロサンゼルスの病院で死去しました。(2023年3月2日報道)
ここに心よりご冥福をお祈りいたします。
ウェイン・ショーターの経歴
ウェイン・ショーターは、1933年ニュージャージー州ニューヨークにて生まれました。(マイルス・デイヴィスより7歳下)
有名ミュージシャンは幼少期から音楽に興味を持って何らかの楽器を始める人が多いですが、ウェイン・ショーターの幼少期は絵を描くことに興味を持ち12歳で週の美術展に入賞し、15歳では長編漫画を描き上げています。
15歳になってラジオで聞いたビバップに興味をもちクラリネットから音楽を始めました。
音楽教育専攻の大学を卒業した後に徴兵されますが、除隊してからジョン・コルトレーンと知り合い、ジャズの世界にますます興味を持つようになります。
1959年(26歳)でアート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーに入団。既にこの頃からバンドの音楽監督を任されるようになりました。

1964年(31歳)マイルス・デイヴィスのバンドに入団。
この時、マイルス・デイヴィスは、ジャズ・メッセンジャーに在籍するウェイン・ショーターのステージを何度も聴きに行って、何とか口説き落としたようです。
当時のマイルスのバンドはハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスとともに、いわゆる「黄金のクインテット」と呼ばれ、ジャズの頂点を極めることになります。
1970年(36歳)マイルスのバンドを脱退した後に、これも伝説のバンド「ウェザー・リポート」を結成するメンバーの一人になりました。
その後もハービー・ハンコックの「V.S.O.P.クインテット」に参加するなどほとんど超一流とバンドを組んでいます。
ショーターは、作曲家としても高く評価されており、「Footprints」「Yes or No」などスタンダード・ナンバーも多く残しています。
ウェザー・リポート時代を含め、グラミー賞を通算9度受賞していることも実力の証と言えるでしょう。

ウェイン・ショーターの特徴
ジャズのレジェンド達は、皆センスもあり努力をしている人だと思いますが、ウェイン・ショーターこそセンスの塊ではないかと思います。
音楽を始めたのが、15歳。
その後、26歳でアート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャーに入団し、31歳でマイルスのバンドに参加と、当時のトップグループで活躍しています。
マイルス・デイヴィスは、ウェイン・ショーターが加入したことをとても喜んでいたようです。
アドリブは、フレーズ的には覚えづらくジャズ初心者にはあまりおすすめしません。
結構バラードも吹いていて聴いていると個人的には「長い」と感じることもあります。

もっとジャズを聴きこめば良さも分かると思いますが、今のところそんな感じです。
帝王マイルス・デイヴィスの7歳下ですから、マイルス・デイヴィスから多くの影響と受けているかと思います。
2021年88歳で元気に活躍しています。
ウェイン・ショーターの代表曲5曲
Footprints
YES OR NO
Juju
Speak No Evil
The All Seeing eye