日野照正は、日本を代表するジャズ・トランペット(コルネット)奏者です。
日本のジャズ界において超有名な演奏家の一人です。
渡辺貞夫の「ナベサダ」に対抗してか、日野照正は「ヒノテル」と呼ばれています。
日野照正のアグレッシブルなジャズを初心者の人にも知ってもらいたいと思います。
目次
日野照正の経歴
日野照正、1942年東京生まれのジャズ・トランペット奏者です。(ナベサダより9歳年下)
一般的にトランペット奏者と呼ばれていますが、実際に演奏しているのは、コルネットを吹いている時の方が多いです。
父親は、タップダンサーでトランペット奏者。弟は、ジャズ・ドラマーの日野元彦。息子も音楽関係の仕事をしている音楽一家です。
日野照正は、9歳頃からトランペットを学び、13歳頃には米軍キャンプでバンド活動を始めています。
1964年(22歳)白木秀雄クインテットに参加して頭角を現す。
1967年(25歳)アルバム「アローン・アローン・アンド・アローン」でデビューし、ピアニストの菊池雅章と共に活動をする。
1975年(33歳)活動の拠点をアメリカに移す。
1977年(35歳)伝説のジャズフェスティバル「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」に自己のクインテットで出演し、ジョン・スコフィールドと共演する。

1979年(37歳)「シティコネクション」が大ヒットアルバムとなる。
1989年(47歳)日本人ミュージシャンとしては初めてブルーノート・レコードと専属契約する。
2004年(62歳)紫綬褒章を受章。
2010年(68歳)尚美学園大学客員教授就任。
2017年(75)中学生往復ビンタ事件勃発。
2022年(79歳)現在も現役で精力的に活動中。
最近では、2017年の中学生ビンタ事件が有名ですね。
「暴力は許せない」と「信頼関係があった」の論争は興味深かったです。

日野照正の特徴
日野照正は、純粋にモダン・ジャズを追求している芸術家だと思います。
私の勝手なイメージで紹介すると「かっこいいジャズ」「時代の最先端」です。
ジャズ初心者にも一度聴いてほしいと思ってこの記事を書いていますが、ヒノテルがやっているジャズはなかなかハードです。
ジャズ初心者の中でも本当にモダン・ジャズのハードさが好きな人にはハマると思いますが、ジャズに心地よさやリラックスを求める人には少し聴きづらいかもしれません。
大ヒットアルバムは「「シティコネクション」。
ジャンル分けするとクロスオーバーとかヒュージョンの曲ですね。
ベース音が心地よく響き耳障りのいいトランペットの音が流れています。
ヒットするジャズは、だいたいソフト路線です。
その後CBSソニーに移籍してアルバム「ダブルレインボウ」を発表しています。
マイルス・デイヴィスの影響を受けていると言われても否定はできませんが、音楽好きな人なら誰が聴いてもワクワクする音楽です。
骨太のジャズを聴きたい人にはおすすめです。