ジム・ホールは、ジャズギタリストとして多くのジャズレジェンド達と共演してきました。
ジャズギターに興味を持った人であれば、聴いておくべきギタリストの一人です。
派手さはないものの通好みのジャズを聴くことが出来ますので、少しでも気になったら是非ジム・ホールのギターを聴いてみてください。
目次
- 1 ジム・ホールの経歴
- 2 ジム・ホールの特徴
- 3 代表曲1 YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO
- 4 代表曲2 St. Thomas
- 5 代表曲3 S̲t̲o̲m̲p̲i̲n̲’̲ ̲A̲t̲ ̲T̲h̲e̲ ̲S̲a̲v̲o̲y̲-JAZZ GUITAR
- 6 代表曲4 My Funny Valentine-Undercurrent
- 7 代表曲5 アランフェス協奏曲(Concierto de Aranjuez)
- 8 代表曲6 Six Pack – Gary Burton & Friends
- 9 代表曲7 Beautiful Love – Jim Hall and Petrucciani live
- 10 代表曲8 Billie’s Bounce
- 11 代表曲9 Autumn Leaves – Jim Hall & Ron Carter
ジム・ホールの経歴
ジム・ホールは、1930年アメリカのニューヨーク州で生まれたジャズ・ギタリストです。(マイルス・デイヴィスより4歳年下)
音楽一家に生まれたジム・ホールは、10歳の時母親からクリスマスプレゼントにギターをもらい、ここからジムの人生が大きく動き始めます。
猛練習したことで13歳の頃には地元のバンドでプロとして演奏するようになりました。
当時のジム・ホールのアイドルはチャーリー・クリスチャンで初期のジム・ホールにとって多大な影響を受けました。
高校を卒業後にクリーブランド音楽院を卒業してロス・アンジェルスに移り住んだジム・ホールは、チコ・ハミルトンのコンボに加入し頭角を現すことになります。
1957年(27歳)初リーダーアルバム「ジャズ・ギター」を発表。
1960年~1961年(30歳~31歳)エラ・フィッツジェラルドのバックを務めますます注目を集めるようになります。

1962年(32歳)ビル・エヴァンスとの連名で有名な「アンダーカレント」を発表。
ソニー・ロリンズやアート・ファーマーのリーダーアルバムにも精力的に参加しています。
1972年(42歳)ロン・カーターと「アローン・トゥゲザー」を発表して話題になっています。
その後も多くのジャズ・レジェンドと共演し後進に多大な影響を与えてきました。
晩年は、バークリー音楽大学で教壇にも立っています。
2013年(83歳)ニューヨークの自宅で帰らぬ人となりました。
ジム・ホールの特徴
ジム・ホールは、ジャズ・ギターにおいて一時代を築いたジャズ・ギタリストです。
ものすごく前に出て目立つタイプではなく、少し下がって音楽全体のバランスを考えて演奏するイメージです。
多くのジャズ・レジェンドから声が掛かり共演をしていることや、エラ・フィッツジェラルドの伴奏でも定評があったことを考えるとジム・ホールのギターの音楽性の高さが伺えます。
個性のあるレジェンドを比較するのは野暮かもしれませんが、ほぼ同い年のジョー・パスと少しだけ比較をすると、ジョー・パスはソロギターに特徴があり、速弾きが得意で少し華やかな感じ。
ジム・ホールのギターは共演者の音を理解し共演の中で音を作っていく感じ。弦一音の響きを追求している感じがします。筆者の独断の感想です。
ビル・エヴァンスとの共演が目立つかもしれませんが、個人的にはロン・カーターとの演奏の方が好きですね。これはホントおすすめです。
普段ブログを書く時は、無音で書きますが、今日はジム・ホールの演奏を聴きながらこのブログを書いています。それだけ邪魔にならない演奏です。
もしもジャズに興味を持ち、その中でもジャズ・ギタリストに興味を持った人であれば、ジム・ホールは聴くべきジャズ・ギタリストの一人になります。
比較するのであれば、ウェス・モンゴメリー、ジョー・パスあたりは聴いておいた方がいいギタリストですね。