ジャズ初心者向けにセッションでよく演奏されるおすすめ曲の記事の第2弾として、次のおすすめ5曲を紹介します。
今回紹介する曲は、ジャズの基本の曲になりますが、プロのライブを聴きに行っても時々演奏されている曲ですので、初心者の方も是非マスターして演奏のレパートリーを広げてもらえればと思います。
・All of me
・Fly me to the moon
・枯葉
・Bye bye black bird
・Fの曲(酒バラ、I’ll close my eyes、イパネマの娘、Confirmation)


目次
ジャズおすすめ曲①「ブルー・ボサ(Blue Bossa)」 必ず盛り上がる曲
「ブルー・ボサ(Blue Bossa)」は、Cmの曲でよく演奏される有名な曲です。
1963年にケニー・ドーハムが作曲しています。
Bossaと付いているので、この曲が典型的なボサノバなのだろうと思っていましたが、よく考えてみると典型的なボサノバは、もっとゆったりして気だるい雰囲気を出す曲だと思います。
この曲は、リズム的にはボサノバのリズムではありますが、一般的にはテンポも速くボサノバというよりラテンの曲と言った方が正しいような気がします。典型的なボサノバではないと思っておいた方が間違いないです。
ジャズ初心者が演奏してもベテランが演奏しても必ず盛り上がる1曲です。
ジャズおすすめ曲② 朝日のごとくさわやかに「Softly, as in a Morning Sunrise」
日本語訳:「朝日のごとくさわやかに」
「朝日のごとくさわやかに」は、1928年 シグマンド・ロンバーグが作曲した曲です。
ジャズ初心者ですと言うとこの曲をすすめられがことがありました。
セッション会場では、「ソフトリー」と言えば通じます。
この曲もCmの曲なので上のBlue bossaと一緒に練習するといいです。
もうだいたいお分かりだと思いますが、ジャズスタンダートの場合、コード進行は複雑ではないので同じキーの曲は、合わせて練習するとどんどんレパートリーが増えてきます。
私がピアノ初心者の時、(あ、今でも初心者みたいな者ですが、)「初心者なので、あまりレパートリーがないんです」と言うと「じゃあ、ソフトリーは大丈夫でしょうか」と弾けて当然という感じでソフトリーを演奏することになりました。
何とか弾けるかなと思って演奏しましたが、実はほとんど初めて弾く曲だったので、かなりひどい演奏でした。
この曲は、ジャズやっている人にとっては超スタンダード曲になりますので、是非レパートリーに加えておいてください。
ジャズおすすめ曲③ 「黒いオルフェ」セッションで大人気のボサノバ曲
「黒いオルフェ(ブラックオルフェ)」もとても有名な曲です。
元々は、1959年のフランス・ブラジル・イタリアの恋愛映画で、正式な曲名は「カーニバルの朝」というのですが、「ブラックオルフェ」という映画名が主流になり「ブラックオルフェ」と呼ばれるようになったようです。
「黒いオルフェ」のいいところは、キーがAmなんです。なので「フライ・トゥー・ザ・ムーン」とコード進行が似ています。「フライ・トゥー・ザ・ムーン」が弾けるようになったらブラックオルフェも合わせて練習するといいです。
それに、セッションではこの曲はボサノバで演奏されることが一般的です。ボサノバの曲をピアノで演奏する場合、左手は小節ごとにコードを押えるだけで弾けてしまうので、スウィングのように複雑なリズムを弾かなくても問題ありません。
左手のコードを間違わないように抑えて右手でメロディーやアドリブを歌うように演奏するとそれなりにかっこよく弾けます。AmはCの平行調なので、アドリブの際は、白鍵だけでOKですね。
ジャズおすすめ曲④ There will never be another you」セッションに行くと毎回1度は演奏される曲
「There will never be another you」は、ジャズの曲をあまり知らない時は聴いたことがなかったのですが、セッションに行くようになると、冗談抜きで毎回誰かが演奏しているような気がします。
そのくらい人気のある曲です。
大物ミュージシャンも多く演奏していますが、チェットベイカーの演奏が有名です。
また、この曲のキーはE♭です。少し慣れてきたらE♭の曲も少しずつレパートリーに加えるといいです。E♭の曲は、管楽器には弾きやすいキーの曲なります。
これからジャズを演奏しようと思ったらE♭の曲は、Fの曲の次によく演奏されるキーになってきます。
この曲は、ピアノのジャズ初心者が、最初に演奏するE♭の曲かもしれません。
他にもE♭のスタンダード曲はたくさんありますので、少しずつ練習するようにしてください。
「There will never be another you」は、セッション会場では「アナザユー」と言われます。
「アナザユー」という曲名が定着しているので、黒本で探す時も「アナザユー」で探したくなりますが、本当は、「There Will Never Be Another You」と言う曲です。
Thereから始まる曲なので探す時はご注意ください。
この曲のエンディングですが、大物ミュージシャンのyoutubeにはあまり録音されてないのですが、日本のセッションではエンディングがほぼ決まっています。
最後を3回繰り返しますが、2回目は半音上げて演奏します。
下記 11:50あたりを参考にしてください。
ジャズおすすめ曲⑤ キーが「F」の曲
この記事でもやっぱりレパートリーを増やす為には、Fの曲を紹介したいです。
ジャズ初心者がレパートリーを増やすなら、とにかくFの曲です。
前回の記事でも書きましたが、黒本1の中でF(Dm)の曲は、58曲(23%)あるので、Fの曲を練習するとレパートリーはあっという間に増やすことが出来ます。
I’ll close my eyes
Just friends
Georgia on my mind
Girl From Ipanema (イパネマの娘)
Beautiful love
練習のコツはとにかく同じキーの曲をまとめて練習することです。
黒本中のF(Dm)の曲数
58曲(23%)
注意してほしいこと
Fのキーの曲が多いからと言って、前の人が「酒バラ」を弾いたその後に「I’ll Close my eyes 」などFの曲を選曲するとちょっと嫌がられることがあります。同じFのキーの曲は避けた方がいいかもしれません。
今回紹介した曲を全て出来るようになると、僕としては中級者と言ってもいいと思います。
ただ、上級者からするとまだまだ初心者と言われます。
ほとんどのジャズの説明では、ジャズ上級者が書いているので初心者のレベルがかなり高く設定されていると思います。
上級者の方が書く初心者向けのお勧めブログを読むとものすごい曲数を書いていますが、本当の初心者は、1曲弾けるまで多少時間が掛かります。
「初心者向けの曲です」と一度に30曲紹介されてもちょっとうんざりしませんか?
上級者の方が書いているから初心者の気持ちをあまりよく分かってないのだと思います。
今回の記事で私は、11の曲を紹介しました。

それぞれのキーの曲ごとに練習して一気にレパートリーを増やしていきましょう。