【ジャズ初心者におすすめ】セッションのやり方・基本ルールを徹底解説します。

セッション

セッションのやり方・ルールなど基本的なことをジャズ初心者向けに紹介します。

私が超初心者だった頃、ベテランの方が何の打ち合わせもなくスムーズに演奏しているところを見て、感心していました。

この記事では、ジャズ演奏の際のやり方・ルールなど決まりごとの基本中の基本をジャズ初心者向けに紹介します。

ジャズ初心者にはぜひ読んでもらいたいと思います。

ジャズのセッションでは、テンポは誰が出すのか?

ジャズのセッションでは、テンポは曲を決めた人が出します。

分かりやすく説明するためにメンバーは次のようにします。

Aさん(あなた) サックス

Bさん      トランペット

Cさん      ピアノ

Dさん      ベース

Eさん      ドラム

ホストの方からAさんが指名され、他のメンバーも指名されて演奏が始まるとします。

そこでまず聞かれるのは「曲、何にしますか」と聞かれます。

Aは指名されると、曲を決めてもいいという特権が与えられます。曲を決めるのは指名されたフロントの方なので、迷わず曲を指定してください。

カラオケでもそうですが、指名されて迷っていると周りの人から「早くしてくれないかなー」と思われると思いますが、ジャズの場合も演奏したくてしょうがない人達ばかりなので、会場に行く前から決めておいた方がいいと思います。

そこで曲を決めるとだいたいピアノの人から「テンポどうしますか?」と聞かれます。

初めての方は、「テンポはベテランの方が決めてもらっていいですよ。レッスンでは先生がいつも出してくれるし」と思う人もいるかもしれません。

でも演奏は、いつもやっているテンポでやるのが一番演奏しやすいので、一番自分でやりたいテンポでやるのがいいに決まっています。

テンポって少し違うだけでもかなり違和感ありますから。

「曲を決めた方が、自分が演奏しやすいようにテンポ出してくださいね」という周りの方からの気遣いなので、遠慮せず、あなた(Aさん)がテンポを出してください。

そこで、テンポの出す時に注意ですが、慣れないと自分でやりたいテンポと思って合図を出しても演奏してみるとテンポが違ったということがあります。

正確なテンポを出す時は、一度テーマを軽く歌ってみるといいです。プロの方のライブでも時々軽く(ものすごく小さな声で)歌っていますので、一度歌って、そのテンポをそのまま伝えるようにしましょう。

ジャズのセッションでは、イントロは、ほとんどピアノ

ジャズのセッションでは、イントロはほとんどピアノが出します。

そのまんまです。初心者ピアニストって大変だと思いますが、イントロはほとんどピアノの役割なんですね。

最近では、you tube で簡単なイントロが出ていますので、難しいことが考えずどんどんレパードリーを増やしていくことをお勧めします。

どうしても練習してない時など、テーマの終わりの8小節のコードを弾くというのもありです。スウィング感を出して弾くと結構サマになるものですよ。

それでもどうしての弾けない場合は、「すみません、カウントで」と言うのもありです。

そうすると誰かがカウントを出してくれるので、テーマの頭から弾き始めることが出来ます。

実は、イントロはそれほど重要ではなくて、周りの方はイントロで迷うより「早く演奏したい」という気持ちの方が強いです。

初心者の頃は誰でも緊張しますし「自分がお邪魔ではないか?」と卑屈になるかもしれませが、イントロはあまり無理しなくて大丈夫です。

ジャズ演奏のフロント楽器とリズム楽器について

ジャズ演奏のフロント楽器とリズム楽器について、この編成の場合の演奏の順番は次の通りです。

テーマ(サックス)→サックスソロ→トランペットソロ→ピアノソロ→ベースソロ→4バース→テーマ(サックス)

まず、曲を決めたAさん(サックス)がテーマを演奏します。その後は、フロント楽器のサックスでソロ。

次は、トランペット。ここまでがフロント楽器と言います。

基本は、テーマを演奏した人がそのままソロをやって、他のフロント楽器がその後に続きます。他の楽器が入った時もまずはフロント楽器が先に演奏します。

一般的にはテーマを演奏した人が、何となくの目配せで順番を決めますが、セッションでホストがいる場合は、ホストの方がやる場合もあるので、お任せしていて大丈夫です。

その後は、ピアノです。もしもギターがいたらピアノの前にギターソロが入ります。

ピアノの後はベースソロ。

ベースソロと言ってもリズムは小さくドラムが入れていますし、ピアノも軽くバッキングする場合もあります。ベースの方に聞くと完全ベースソロになると不安になるので、ドラムはきっちり音を出していて欲しいという方が私の周りには多いです。

ベースソロの後は、4バースです。

4-バースの順番は下記のとおり4小節ごとに回します。

サックスソロ

 ↓

ドラムソロ

 ↓

トランペットソロ

 ↓

ドラムソロ

 ↓

ピアノソロ

 ↓

ドラムソロ

 ↓

サックスソロ

 ↓

ドラムソロ

これで一般的な32小節の曲の場合、ちょうど32小節が終わりますので、ドラムソロの後にテーマに戻ります。

フォーバースのソロを取る楽器が3人の場合、サックスが2回ソロを取るのはキリが悪いですが、仕方がないと思います。

8バース(エイトバース)
ちなみに4バースは4小節ごと回しますが、8バースもあります。これは、もちろん8小節ごと回します。8バースの後に4バースをするのが一般的です。4バースをした後に8バースは普通やりません。

ソロ演奏は、2コーラスが一般的ですが、臨機応変に1コーラスでもOKです。

3コーラスやるには、かなりベテランになってからがいいと思います。

プロのジャズライブを聴きに行くと、4~5コーラスもやる時があるので、長くなるんですね。

皆さん演奏したくてしょうがない人が多いので空気を読むことは大事です。

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ジャズ演奏は、エンディングもピアノ

ピアノはやっぱり大変だと思います。エンディングもピアノなんです。

イントロ同様セッションではそれほど気にすることでもないので、最後にキーのコードを弾いて終わりでもダメではないですが、上手いピアニスト、慣れているピアニストは、エンディングの引き出しがめちゃくちゃ多いです。

レパートリーが3曲になって、セッションのルールがだいたい理解できたら、セッションデビューできますよ。まずは、人前で演奏するといういい緊張感を味わってみてください。

この記事では、ジャズ初心者向けにセッションのやり方・ルールなど基本的なことを紹介しました。

どこのお店に行ってもジャズ経験者は、ジャズ初心者の方を歓迎しております。

勇気をもって是非セッションに参加してみてください。

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