ジャズのセッションで演奏される基本中の基本、ジャズスタンダードのおすすめ曲、5曲を紹介します。
ネットで検索するとジャズのセッションで演奏されるおすすめ曲は、たくさん出ていると思いますが、初心者目線で見ると本当の初心者なら、そんなにたくさんなくても十分だと感じていました。
初心者の方は、そんなにたくさんの曲を一度に覚えることは出来ませんよね。
ここでは、本当に初心者目線で曲を絞り5曲プラスαを紹介します。
別の記事では、ジャズセッションのすすめで3曲出来るようになるとセッションには参加出来ると書きましたが、3曲出来るようになったら、その次にやるべき曲を上げてみました。
当然ながらやりたい曲があったらこれにこだわる必要もないのですが、結局今回紹介する曲は、ジャズのセッションに出ていると必ずやることになるので、3曲目の次はここで紹介する曲をおすすめします。
とても大事なことなので先に言いますが、黒本1(全曲252曲)に掲載されている♭がひとつのF(或いはDm)の曲数をカウントすると58曲あります。
なんと、F(或いはDm)の曲は、黒本1の全体の23%もあるんです。曲数を簡単に増やすにはFの曲からどんどんやるのがおすすめですよ。

目次
Fのブルース(bag’s Grove、Straight No chaserなど)
Fのブルースは、ジャズ初心者にとってマストの曲です
以前ピアノを習っていた頃、最初の曲は、Cの曲をやったと覚えています。当時は、ピアノを弾けるようになりたいという漠然とした目標しかもっていなかったので、先生も一番説明しやすい曲でCの曲を選んだと思います。
ただジャズのセッションに参加するようになって知ったのですが、ジャズの基本の曲といえば、Fのブルースなんですね。
bag’s Grove、Straight No chaserなど多数あります。メロディーは、ものすごく単調なものから、少し覚えてにくいメロディーもあるかもしれませんが、ここは少しだけ我慢して弾けるようにしておきましょう。
セッションの最後に全員参加型の曲をやる時がありますが、その時に結構Fのブルースをやりますよ。
ジャズスタンダード① オール・オブ・ミー(All of me)
ジャズスタンダードの代名詞のような曲で、ジャズの練習曲のようでもありますが、やらない選択肢はありません。
基本中の基本でAll of meを上げました。
セッションに慣れてきてレパートリーが増えてくると、ちょっとこの曲は恥ずかしいなと思うくらい基本中の基本の曲です。
人があまりやらない曲をやりたいという人もいると思いますが、私は、「誰でもやったことある曲を、キチンとやる」ということも大事だと思い、最近でも時々やります。
ジャズスタンダード② Fly me to the moon

ジャズスタンダート曲として「Fly me to the moon」も有名です。私は、最初ボサノバでこの曲を覚えたのでそのリズムが体に染みついていました。
あるセッションの時に誰かがこの曲を選んで、やったことある曲なのでピアノを弾きましたが、その時初めてこの曲をスウィングで弾くことになりました。
ボサノバとスウィングの切り替えは、それほど難しくないと初心者ながらにタカをくくっていましたが、弾いてみるとびっくりするくらいスウィングが出来ないんです。
バッキングについてホストの方から隣でアドバイスをもらいながらやった記憶があります。
いや~、あの時は恥ずかしかったです。
この曲は、ボサノバ、スウィング両方で出来るようになっておいた方がいいです。
おすすめはダイアナ・クラールです。
ピアノの曲を聴いているとバリバリ速弾きしている人が目立ってしまいますが、彼女くらい音を楽しみながら、リズムをバッチリ合わせていたらバリバリ弾かなくてもさまになります。
初心者でも手の届くかもしれないと思わせてくれるのはすごいところですね。

ジャズスタンダード③ 枯葉
ジャズスタンダート曲をアンケートを取ると「枯葉」をあげる人も多いです。
元はシャンソンの曲ですが、今ではジャズのスタンダードで有名な曲です。
この曲もジャズでは定番中の定番ですね。プロやアマチュアでも上級者は、譜面見ずに弾いていますね。
「枯葉ってジャズの曲ですよね?」って質問しても初心者としては、恥ずかしいことではないような気がしますが、中級者になって知らないと「え?」って思われます。
枯葉をジャズで初めてやったのは、マイルス・デイビスと言う話もどこかで聞いたことがあります。
やっぱりマイルス・デイビスは偉大です。
ジャズスタンダード④ Bye bye black bird
ジャズ初心者から上級者まで、ジャズレジェンドも演奏します
この曲はびっくりするくらいセッションで演奏される曲です。
マイルス・デイビスをはじめほとんどのレジェンド達がこの曲を録音していますので、you tube で検索するといくらでも検索出来ます。
レジェンド達の演奏を聴いているといろいろ難しいアドリブを聴くことが出来ますが、もしもコピーするならアドリブの1コーラス目で十分です。それに完全コピーって根気のいる作業なので自分の気に入ったところだけ、ほんの少しでいいと思います。
この曲は、All of me ほど練習曲の雰囲気がなく、上級者の方でも好んで選曲しますので、是非演奏できるようになっておいてください。
その時のセッションでスウィングが続いたなと感じた時は、このようなコテコテのジャズの曲をボサノバでやるとちょっと雰囲気変わって楽しいかもしれません。

ジャズスタンダード⑤ Fの曲(酒バラ、I’ll close my eyes、イパネマの娘、Confirmation)
ジャズスタンダードにものすごく多いキーが、Fです。
Fの曲をマスターするとぐっとレパートリーが広がります。
Fのブルース、All of me、Fly me to the moon、枯葉、Bye bye black bird だけでもジャズ初心者の方には十分だと思います。これだけレパートリーがあったらもしも他の人とダブったとしても、カバー出来ますのでセッションを十分楽しむことが出来ると思います。
繰り返しになりますが、キーがFの曲でレパートリーを広げることをおすすめします。
キーがFの曲には、酒バラ、I’ll close my eyes、イパネマの娘、Confirmationなど、いろいろあります。
本日ご紹介した曲
・Fのブルース(bag’s Grove、Straight No chaserなど)
・All of me
・Fly me to the moon
・枯葉
・Bye bye black bird
・Fの曲(酒バラ、I’ll close my eyes、イパネマの娘、Confirmation)
セッションで演奏するジャズスタンダード曲のまとめ
セッションで演奏するジャズスタンダード曲を紹介してきました。
他のジャズ初心者向けのおすすめ曲を見ていて、初心者にはもっと少なくていいと思いながら書いたのですが、結局この曲数になってしまいました。(汗)
それでも、レパートリーが3曲くらいになると後は、Fの曲をどんどんマスターして一気にレパートリーを増やしましょう。
黒本1(全曲252曲)に掲載されている♭がひとつのF(或いはDm)の曲数をカウントすると58曲もあります。
なんと、F(或いはDm)の曲は、黒本1の全体の23%もあるんです。
ジャズを極めようとするとものすごい深いものですが、「セッションを楽しむ」ということを目的とすると気が楽になります。