エルヴィン・ジョーンズは、アメリカ合衆国のジャズドラマーであり、ジョン・コルトレーン・クインテットでの演奏で知られています。
エルヴィン・ジョーンズは、リズムの複雑性と表現力豊かなスタイルで有名で、ジャズの歴史において最も偉大なドラマーの一人とされています。
この記事では、どこよりも分かりやすくエルヴィン・ジョーンズを紹介します。
目次
- 1 エルヴィン・ジョーンズの経歴
- 2 エルヴィン・ジョーンズの特徴
- 3 代表曲1 Speak No Evil – Wayne Shorter
- 4 代表曲2 Tis (Pepper Adams Quintet) 10 To 4 At The 5 Spot ( Full Album )
- 5 代表曲3 Siete Ocho – Andrew Hill
- 6 代表曲4 Keiko’s Birthday March – Elvin Jones
- 7 代表曲5 Acknowledgement (A Love Supreme) – John Coltrane
- 8 代表曲6 My Favorite Things (Live in Comblain) – John Coltrane Quartet
- 9 代表曲7 Black Nile – Wayne Shorter
- 10 代表曲8 Lady Luck (Elvin!)
- 11 Elvin Jones Magnificent Drum Solo
エルヴィン・ジョーンズの経歴
エルヴィン・ジョーンズは、1927年9月23日にミシガン州ポンティアックで生まれました。(マイルス・デイヴィスより1歳年下)
ピアニストのハンク・ジョーンズ、トランペッターのサド・ジョーンズとの3兄弟の末弟でになります。
エルヴィン・ジョーンズは、幼い頃から音楽に親しむ家庭で育ち、8歳でドラムを始めました。やがて彼は、リッチモンドのジャズ・シーンで演奏するようになり、後にノーフォーク州立大学に進学しました。大学在学中には、音楽教育を受ける傍ら、地元のジャズバンドで演奏していました。
1955年(18歳)にニューヨークに移り、レオ・パーシーのグループでプロのドラマーとしてのキャリアをスタートさせました。
その後、マイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズ、チャールズ・ミンガス、ジョン・コルトレーンなどの有名なジャズミュージシャンたちと共演しました。
エルヴィン・ジョーンズは、ジョン・コルトレーン・クインテットに参加したことで特に有名になります。


彼は、クインテットのリーダーであるコルトレーンとともに、ジャズのアウトサイドハーモニーと呼ばれる革新的な音楽を演奏しました。
また、1960年代にはブルーノート・レーベルを中心にウェイン・ショーターやグラント・グリーン、ラリー・ヤングらのレコーディングに参加、歴史的名盤を数多く残しています。
1960年代後半には、ジョン・マクラフリン、デイヴ・リーブマン、ジャン=リュック・ポンティらと、マハヴィシュヌ・オーケストラを結成することになります。
2002年から兄のハンク・ジョーンズがリーダーを務めるザ・グレイト・ジャズ・トリオのドラマーを務めて親日家であったことも有名です。
エルヴィン・ジョーンズは、2004年5月18日(66歳)に死去しました。
エルヴィン・ジョーンズの特徴
エルヴィン・ジョーンズは、その卓越したテクニックとスタイルで、ジャズドラマーとしての地位を確立しました。
三大ジャズドラマーは、正確には決まっていませんが、多くの方が三大ジャズドラマーを独断で紹介しています。その時、ほぼほぼエルヴィン・ジョーンズの名前を上げています。
恥ずかしながら筆者は、ある程度ジャズを聴くようになってもエルヴィン・ジョーンズを意識したことはなかったのですが、今回この記事を書くようになって調べてみると、今まで彼の演奏をよく聴いていたことを改めて確認しました。
まずは、ジョン・コルトレーンとの共演で「至上の愛」「My Favorite Things」などの有名な曲を叩いています。
また私の大好きなウェイン・ショーターの「Black Nile」もエルヴィン・ジョーンズでした。


彼のドラムテクニックとしては、ドラムの各パーツを自由自在に操り、複雑なリズムパターンを作り出しましたことが有名です。
彼以前のジャズドラマーと比べると自由度が高く、コピーしようとしても同じにならないなど別格のようです。
私程度のジャズ知識では文章で説明することができないので恐縮ではありますが、ひと言で言ってしまうと「天才」なのだと思います。
エルヴィン・ジョーンズの妻は日本人で親日家としてもよく知られています。
ライブハウス「新宿ピットイン」では定期的に演奏していた時期もあり、多くの日本人も生の演奏を聴いていました。
少しジャズに詳しくなるとエルヴィン・ジョーンズのドラムは、避けては通れない演奏になること間違いありません。