ブルー・ミッチェルは、アメリカのジャズ・トランペット奏者です。
代表曲「I’ll close my eyes」は、ジャズファンにはあまりにも有名。
耳障りのいいクリアな音色が特徴のブルー・ミッチェルの演奏ををジャズ初心者向けに分かりやすく紹介します。
目次
- 1 ブルー・ミッチェルの経歴
- 2 ブルー・ミッチェルの特徴
- 3 代表曲1 I’ll close my eyes
- 4 代表曲2 Tones For Joan’s Bones
- 5 代表曲3 When I Fall In Love
- 6 代表曲4 Señor Blues (Horace Silver, Blue Mitchell & Junior Cook)
- 7 代表曲5 Blue Soul
- 8 代表曲6 The Baghdad Blues
- 9 代表曲7 Cool Eyes – Horace Silver Quintet 1958
- 10 代表曲8 Graffiti Blues
- 11 代表曲9 Nica’s Dream – Horace Silver Quintet
ブルー・ミッチェルの経歴
ブルー・ミッチェルは、1930年アメリカのマイアミに生まれたジャズ・トランペット奏者です。(マイルス・デイヴィスより4歳年下)
高校時代にトランペットを始め、マイアミでキャノンボール・アダレイに見いだされてニューヨークにて録音に参加。
1958年(28歳)頃、当時から人気のホレス・シルヴァー・クィンテットに入団して人気を得ることになります。
1964年(34歳)当時新人のチック・コリア(ブルー・ミッチェルよりも11歳年下)を、ドラマーに若手のアル・フォスターを迎えてミッシェルのクインテットを結成し多数の録音を残しました。(5年間)
その後、レイ・チャールズのツアーに同行。
1971年(41歳)ジョン・メールと共演。アルバム『ジャズ・ブルース・フュージョン』にも参加しました。
その後は、ソウルミュージック、ロック、ファンクなどのジャンルで録音に携わりトニー・ベネットらとも共演しています。
さまざまなジャンルでも活躍しながら晩年まで従来のハード・バップ・スタイルの演奏は続けてきました。
1979年(49歳)死去
ブルー・ミッチェルの特徴
ブルー・ミッチェルのトランペットは聴いていて気持ちいいです。
演奏の特徴は、癖がないというか、クリアで伸びやかな音色の演奏なのでずっと聴いていられます。
とかくジャズと言うと癖が強くて、そのミュージシャンしか出せないような音色で演奏しているミュージシャンも多くいます。
ただブルー・ミッチェルの演奏は、もしかしたら自分にも演奏できるかもしれないという雰囲気を感じ取れるような演奏です。
もっとも有名な曲は、「アイル・クローズ・マイ・アイズ(I’ll close my eyes)」です。

てっきりブルー・ミッチェルの曲かと思っていたら違っていました。
「I’ll close my eyes」は、1945年にイギリスのビリー・リードという作曲家が発表した曲で、イギリスの歌手ドロシー・スクライアーズに録音されています。
ブルー・ミッチェルは、1959年アルバム「Blue’s Moods」に収録して大ヒットしています。
今では、日本だけかもしれませんが、ジャズのセッションに参加するとこの曲を演奏しない日はないくらいジャズをやっている人には有名な曲になっています。
ちなみに今では、「I’ll close my eyes」でネット検索すると、トップはブルー・ミッチェルですね。

今回、ブルー・ミッチェルの記事を書くにあたっていろいろ調べてみましたが、ブルー・ミッチェルほどジャズ初心者に優しいジャズを演奏しているミュージシャンはいないかもしれません。
ジャズ初心者におすすめです。
ブルー・ミッチェルの経歴の中ではホレス・シルヴァーとの出会いが大きな転機ではないかと思います。
当時の流行りであるモード・ジャズに振り回されずにファンキー・ジャズ、ハード・バップを貫いたことが結果的にいい作品を残せたのだろうと思います。
大事なのでもう一度言いますが、ブルー・ミッチェルはジャズ初心者に大変おすすめのジャズ・トランペット奏者ですので、興味のある方は是非聴いてみてください。