巷では野外フェスが多く開催されていますが、この記事では野外フェスに出演する初心者向けに野外ライブをする時の対策・注意点を紹介します。
私のやっている音楽はジャズですので、ロックやその他のジャンルと少し違うと思いますが、野外ライブという点ではそれほど変わりはないと思います。
特にジャズフェスティバルに初めて出演することになった方には参考になります。
あくまで初心者向けですので中級以上の方は、読み飛ばしてもらった方がいいなかと思います。
目次
野外ライブ対策1 譜面台に譜面を固定すること
野外で演奏したことがない人が、初めて野外で演奏すると最初に感じることは、「風が吹く」ことです。
少し想像すると分かることかもしれませんが、野外は風が吹いています。室内で演奏していると全く風はないですが、野外で演奏する時は風が吹いているので、必ず譜面台に譜面を固定しましょう。
私は、初めて野外ライブをする時、経験者から注意を受け、当日その通りに風が吹いていたことを感じて、とても納得しました。
一般的には、大きめのクリップで挟むのがいいでしょう。

野外ライブ対策2 水分補給は大事だけど取り過ぎは注意
野外ライブは夏に開催されることが多いです。
20年前と違い、最近の夏はものすごく暑いので水分補給は大事です。
素人が出演できるジャズフェスティバルは、演奏時間が30分程度のステージが多いですが、その30分の間に何度も水分補給しなくても問題ないと、私は思っています。
演奏前に水分補給していれば、最後まで飲まなくても大丈夫ではないでしょうか。
ところが、私が見ていると演奏の合間に水を飲んでいる人がめちゃくちゃ多いです。ボーカルでも30分くらい水は飲まなくてもいいくらいです。
最近知りましたが、ポール・マッカートニーは、コンサート中は水を飲まないとか。
ロッカーが人前で水の飲むのは、かっこ悪いと思っているようです。
確かにお客さんに自分の鼻の穴を見せてペットボトルをくわえる姿は、かっこよくはないです。

夏の暑い時の演奏は大変なので水分補給は大事ですが、野外ライブはいろいろな角度から見られている状況でもあるので、ほどほどにしておきましょう。
野外ライブ対策3 キーボードの椅子の高さ問題
これも大事です。
いつも室内で演奏しているとキーボード(ピアノ)の椅子は、高さ調節のできる椅子を使っていると思います。
ところが、音楽フェスで使う椅子は、とにかく座れればOKという椅子を使っていることが多く、ほとんどパイプ椅子でしょう。
パイプ椅子の場合、いつもの椅子より低いので、鍵盤が高い位置になって弾きづらいです。
「今回は、ラッキー」と思っていたのですが、その人は、演奏が終わるとその椅子を持って退散していきました。どうやら自分専用の椅子をわざわざ持ってきていたようです。
キーボードの方は、皆さん感じている問題ですね。
そこで対策ですが、椅子の高さ調整が出来るようにお尻の下に敷いても大丈夫なタオルか、100円ショップで売っているパレットでも持っていくのがいいと思います。

野外ライブ対策4 野外音楽ライブのカバンの場所問題
絶対、控え室に置いたまま演奏するのは止めましょう。
まれに素人が出演するジャズフェスティバルでも控え室が用意されているところがあります。
ほとんどの場合、鍵はないので控室に貴重品を置いたまま演奏するのは止めましょう。
演奏する時、カバンごとステージに持っていってドラムの後ろにまとめて置いておくのがいいと思います。

野外ライブ対策5 リハーサル時間の使い方を注意しましょう
野外で開催されるジャズフェスティバルでは、バンド交代の時間はかなり短いです。
短い時間で楽器のセッティングをして、お客さんのいる前でリハーサルをすることがあります。
そこで失敗したことが、「本番と同じ曲をリハーサルで演奏する」ことです。
リハーサルの意味は、音のバランスを確認することではないでしょうか?
だとすると短めに演奏すればOKです。
お客さんが目の前にいるのに本番と同じ曲を演奏するのは、後で考えてダサかったなと反省しています。
逆にもうひとつの案として、慣れた曲で演奏しながら音のバランスをよく聴いて、バランス悪かったらPAさんに調整してもらい、そのまま本番に突入してもいいですね。
こうすれば、演奏時間を勝手に延ばすことができるかも。

野外ライブ対策6 役割は分担しましょう
ジャズフェスティバルに出演するには、意外とやることが多くあります。
素人バンドの場合、リーダーは、バンドリーダーとマネージャーの仕事を自動的に兼務することになるので結構大変ですが、できれば上手くメンバーの協力を得て役割分担するといいですね。
ジャズフェスに出演が決まると事前打合せがあります。
誰かが行かなきゃいけないわけですが、多くはメンバーであれば誰が行っても問題ありません。
「演奏時間の何分前に来て受付をしてください」
「演奏の時の注意事項」
「持ち物」など

また、野外で演奏した後は打上げも楽しいものです。
楽器を持ったまま打上げに行くと楽器の置き場所などお店の方と確認することも多くなります。
ちなみに音楽をあまり知らない人は、ウッドベースの大きさを説明するのも一苦労です。
事前打合せ、演奏後の打上げのお店予約など、皆で分担できると素晴らしいと思います。

音楽ライブ対策 まとめ
少しでも野外ライブをやって経験すると当たり前のことかもしれませんが、野外ライブ初めての人は何かと不安もつきものかと思います。
2021年の今年もコロナがなかなか収束せず、まだ通常の生活に戻るには時間が掛かりそうですが、また音楽好きの皆さんと楽しく野外ライブに出演できることを楽しみにしています。
この記事を読んでいただき野外ライブをする人の参考になれば幸いです。