テレビ朝日の生放送音楽番組『ミュージックステーション』が1986年からスタートし、当初からMCをしているタモリさんですが、その音楽のルーツは、ジャズにありました。
タモリは、早稲田大学のジャズ研究会時代からトランペットを吹いており、自分が出る番組でもジャズに関連することを取り上げてきました。
この記事では、タモリのおすすめするジャズの名曲を紹介し、ジャズとの繋がりを紐解いてみたいと思います。
タモリの音楽のルーツは、ジャズだった
タモリの音楽のルーツは、ジャズでした。
タモリは、『ミュージックステーション』のMCを長きにわたり担当し、その時期に流行っている曲を生で聴けるのは、とても嬉しいことと語っていましたが、その音楽のルーツはジャズにあります。
タモリの学生時代 ジャズとのつながり
タモリが幼少の頃は、母親がジャズ、父親がフラメンコに興味があり「家ではずーっと、フラメンコがかかっていた」というから、普通の環境ではなかったのかもしれません。
そんな環境の中でジャズドラマーのアート・ブレイキーのレコード『Moanin’』を聴いた時に、「あ、これだ」と思ったとか。正確に何歳の頃か記載はなかったのですが、これも普通ではないなと感じます。
当時は、FMから流れてくるジャズを聴きながら周りにジャズを語りあえる人はいなかったようですが、「“誰にも言えない”ということが決して嫌ではなかった」と話しています。
友達と繋がっていなくても何かすごいものと繋がっているんじゃないか、という感覚だとか。
タモリのジャズ研究会時代
タモリは、早稲田大学に入学し早稲田のジャズ研究会に入ります。
そこでトランペットを吹いていましたが、先輩からのひと言は印象的です。
「マイルスのトランペットは泣いているが、お前のトランペットは笑っている」
今となっては笑い話ですが、1964年頃のモダンジャズの世界は、どう考えてもジャズ通の人が幅をきかしていて、怖い世界というイメージしかありません。
これを機にタモリは、ジャズライブの司会をやるようになって、早稲田を中退後もジャズ研で司会をしていたとか。
そのしばらく後にマイルス・デイビスが「マイルス・スマイルズ」というアルバムを出すオチまでありました。
テレビ番組 タモリの音楽は世界だ
タモリは、情報クイズバラエティ「タモリの音楽は世界だ」のMCを担当していた時期があります。
この番組は、テレビ東京系列で1990年から4年ほど続いた番組で、“あらゆる時代のあらゆる国のあらゆるジャンルの音楽”を視聴者へ紹介する、音楽を題材にしたクイズバラエティ番組でした。
スタート当初は、クラシック中心でしたが、その後いろいろなジャンルの音楽を紹介するようになり、ジャズの回ではタモリがトランペットを披露することもありました。
完全にタモリの趣味のような番組ですね。
NHKのBS 「タモリのジャズスタジオ」
NHKのBS放送で1995年「タモリのジャズスタジオ」が放送されています。
youtubeにも動画が残っているので掲載しておきます。
林家こぶ平(正蔵)が生き生きと話す姿が印象的です。
タモリのジャズレジェンドたちとの共演
タモリは、ジャズのレジェントと共演(インタビューも含めて)しています。
その共演シーンを集めてみました。
マイルス・デイビスへのインタビュー
インタビュー中にマイルス・デイビスが描いていた絵を、タモリはもらっていました。
また、タモリが持って行った自分のトランペットにマイルス・デイビスからサインを書いてもらったとか。
インタビュー中にタモリが、マイルスの音楽についていろいろ質問していると、マイルスが「あなたはいい耳をもっているよ」と言っていたのが印象的です。
MJQ (Modern Jazz Quartet)との共演
タモリが、長年司会を務めていた「笑っていいとも」にModern Jazz Quartetが来た時に、いいとものスタジオで演奏で共演しています。
タモリのトランペットの腕前は大したものですね。
おそらくものすごい緊張で演奏したことと思います。
タモリのやっている風ピアノ
白鍵だけでピアノを弾くと、Cメジャーのワンコードになるので、それっぽく聴こえてしまうのですね。
タモリがおすすめするジャズの名曲
‘Moanin’ – Art Blakey & the Jazz Messengers
タモリが、初めて聴いて「これだ!」と思った曲がこれです。
ジャズを聴かない人でも、もしかしたら聴いたことあるかもですね。
Stardust – Lionel Hampton All Stars
ライオネル・ハンプトンの「スターダスト」です。
タモリが繰り返し聴いていたとか。
タモリさんの繊細さが分かるような曲ですね。
My Funny Valentine – Miles Davis In Concert
タモリが、マイルス・デイビスにインタビューした時に言っていました。
「私は、『My Funny Valentine』は、3枚持っている。その1枚は保存用。1枚は聴き過ぎてもう聴けなくなった。」
その1枚が、これです。
タモリのジャズについて まとめ
タモリの音楽のルーツは、ジャズだった。
その理由とおすすめ曲を一挙に紹介してきました。
テレビを通じてタモリさんを見ると博識で何にでも詳しいイメージがありますが、ジャズについてもかなりの知識と経験を持っていますね。
生放送音楽番組『ミュージックステーション』のMCを長くに続けているタモリですが、音楽のルーツがジャズだったことを理解いただけると幸いです。