「演歌の女王」八代亜紀は、ジャズも歌っていました。
ジャズ好きには耳の肥えた方もいるので、なかなか厳しい評価をする人もいるようですが、本当のところ八代亜紀のジャズは上手いのでしょうか?
八代亜紀のジャズの実力を調べてみました。
八代亜紀のジャズは上手いです
八代亜紀のジャズは上手いです。
ジャズ界の評論家の中には微妙な評価をする人もいるようです。
ひと通りネットの評判を調べましたが、ものすごく批判をする記事は出ていなかったですが、一部のジャズ好きからすると「本物じゃないし、受け入れたくない」という気持ちがあるようです。
八代亜紀は、ご存じの通り演歌歌手です。こぶしを入れて歌うのが八代亜紀の歌の特徴です。彼女のこぶしは、聴いていて気持ちのよくなるこぶしで、彼女したできない歌い方です。
ジャズにはこぶしは必要ないのですが、微妙にこぶしが入っているので、これをジャズとして受け入れないという人はいるかもしれません。
ただ、歌としては上手いです。
考えてみると八代亜紀は、大ヒットを飛ばしている歌手です。紅白歌合戦のトリを3度務めた歌手です。
普通に歌ってもオリジナリティーを出せるのが、大物歌手である所以です。八代亜紀のオリジナリティーは、そのこぶしではないかと思います。
八代亜紀のこぶし
八代亜紀の歌の特徴のひとつが、こぶしです。
演歌歌手のこtぶしには2種類あると聞いたことがあります。
ひとつは、声を前に出して回す民謡のこぶし。例としては、細川たかしや天童よしみ。氷川きよしもこれにあたります。
もうひとつは、浪曲や都都逸(どどいつ)のように声を引くようにこぶしを回す出し方。例として五木ひろしや鳥羽一郎。この中に八代亜紀も入ります。
何となく後者の歌手の方が、こぶしが細かい感じがします。
八代亜紀は、このこぶしとハスキーボイスが特徴になります。
八代亜紀のハスキーボイス
八代亜紀の歌の特徴にハスキーボイスがあります。
八代亜紀のニューヨークでのジャズライブを開催しましたが、この時ゲストで出演していたのが、ジャズの大御所のヘレン・メリルでした。
ヘレン・メリルは「ニューヨークの溜息」と称されハスキーボイスで有名です。
またヘレン・メリルは個性が強いので、彼女の歌う「You’d Be Nice to Come Home To」は、誰が歌ってもヘレン・メリルのマネをしているように聞こえます。
同じハスキーボイスの八代亜紀がこの歌を歌うとやはり「マネに聞こえる」と評価している人がいました。これは、さすがにハスキーボイス同士なので仕方ないかなと思います。
ただ筆者には、八代亜紀はマネではなく自分の色をしっかり出せていると思います。
ちなみに八代亜紀よりも少し年上の歌手で青江三奈という歌手がいましたが、彼女が歌うユービーソーは、もっと寄せているような気がします。
当時の時代背景などもあるので青江三奈がどうという話では全くなくて、ヘレン・メリルのすごさだと思います。
八代亜紀のジャズ 最後に
やはり八代亜紀のジャズは上手いです。
演歌風のこぶしは微妙に入っているものの、それも含めてオリジナリティーをしっかり出せているのは、上手いです。
2023年12月30日 八代亜紀は病気により亡くなられました。謹んでお悔やみ申し上げます。