日本のジャズで有名な街はどこでしょうか?
この記事では、日本のジャズで有名な街(神戸、横浜、岡崎、宇都宮)を分かりやすく紹介します。
神戸
日本のジャズ発祥の地には、諸説あるようですが、日本のジャズ発祥の地として一番知られているのが、兵庫県神戸市です。
神戸は言わずと知れた港町で海外からの文化は港から入ってくることが一般的ですね。
海外と貿易をする際、大型船によって物資を運びますが、その際昔は、現代のようなコンテナがなく人手を使って荷物の積み下ろしをしていました。
そうすると船を一か月ほど港に停泊する必要があります。その期間は船員達は時間が空くので、各街にとどまって交流が深まるということらしいです。
今では荷物の積み下ろしにそんなに時間はかからないようですが、その時間があったからこそ物資だけでなく文化の交流もあった訳ですね。
そこでジャズの街、神戸。
1923年、バイオリニスト・井田一郎氏が、日本人初のプロジャズバンドを結成し、旧神戸オリエンタルホテルでジャズを演奏したことが記録に残っています。
そこから神戸は「日本ジャズ発祥の地」といわれています。
また、ジャズフェスティバルの「神戸ジャズストリート」も有名です。
その為、神戸にはジャズライブバーが多くあります。
ジャズ・ピアニストの小曽根真の出身地でもあり、父親の小曽根実さんは「ソネ」というライブバーでピアノを長く弾いていました。
横浜
諸説ありますが、横浜も日本のジャズ発祥の地と言われています。
当時、伊勢佐木町の芝居小屋で奇術師の一座がアメリカからの帰国公演のなかでジャズを演奏したという記録があり、のちに、ダンス・ホールや、ダンス・ガールを置いた「チャブ屋」がジャズの浸透に重要な役割を担ってきたようです。
当時は海外との交流は船しかなく、やはり港街は海外との交流にはかかせない場所でした。
ちなみに本場アメリカのジャズ発祥の地、ニューオリンズも港街なんですよね。
また日本最古のジャズ喫茶「ちぐさ」が誕生したのも横浜です。
戦後には大量のアメリカ人が日本に入ってきましたが、その中でも横浜はアメリカ色の濃い場所で流行の最先端となりました。
また毎年開催しているジャズフェスティバル「横濱プロムナード」は、日本のジャズフェスの中でも最大級の規模で、街を大いに盛り上げています。
岡崎
「ジャズの街」で検索すると一番に表示されるのが岡崎市です。
「どこ?」 と思う人もいるかと思いますが、愛知県です。
なぜ岡崎市がジャズの街なのかと言うと、岡崎市生まれの内田修氏という外科医でジャズ愛好家がいらっしゃいましたが、その方が生前集めたジャズレコード、雑誌、オーディオ機器を寄贈し「内田修ジャズコレクション展示室」が開設されております。
この内田氏のジャズへの愛情は半端なく、多くの世界的なミュージシャンと交流をして、ジャズイベントへの支援も多く行ってきました。
そのことでいくつものジャズボランティアが存在して、ジャズが岡崎に馴染んでおり「ジャズの街」となっています。
ジャズのイベントが多く開催されており、「ジャズ 街」で検索すると最上位に岡崎市が表示されます。(2024年1月)
宇都宮
宇都宮市は、2001年より宇都宮市と各民間団体の代表が「うつのみやジャズのまち委員会」を立ち上げて宇都宮市をジャズの街として作り上げてきました。
戦後には進駐軍のクラブでジャズが演奏されていましたが、その後50年以上も経って宇都宮をジャズの街と盛り上げようとして、公と民が立ち上がったことが興味深いところです。
またナベサダこと渡辺貞夫の出身地であることもジャズの街として盛り上げる理由のひとつになっています。
先日、TVの「秘密のケンミンSHOW」でも取り上げられていました。
現在は宇都宮ジャズ協会を中心に宇都宮をジャズで盛り上げています。
街に出ると生演奏を聴くことができます。また、生演奏を聴けるジャズバーも多いので、ジャズが好きな人には楽しい街なのかもしれません。