タップダンスの有名人って?初心者向けにタップダンサーを紹介します。

ダンス
モリタブ
タップダンスと聞くと誰を思い出しますか?

東京オリンピックの開会式では、タップダンサーの熊谷 和徳が踊っていましたね。タップダンスは、マイナーに思えて実はダンスとしては、主流になっているのかもしれません。

日本で有名なのは、ビートたけしがタップダンスを好きで、映画「座頭市」のエンディングのタップダンスシーンを思い出すのですが、いかがでしょうか?

この記事では、タップダンスの原点を探ろうと思い、本場アメリカでのタップダンサーの有名人を紹介したいと思います。

「へ~、これがタップダンスの有名人なんだ~」と思ってくれたら幸いです。

ビル・ボージャングル・ロビンソン 「タップの神様」

タップダンスの有名人を紹介する際、外しちゃいけないのがこの人、ビル・ボージャングル・ロビンソンです。

元々タップダンスは、ヨーロッパやアフリカからアメリカに移民して、打楽器のように足を踏み鳴らすところから始まり、その後他のダンスと融合して生まれたとされています。

タップダンスと言う最古の文献は、1903年のもののようです。(ウェキペディア)

1878年5月25日生まれのビル・ボージャングル・ロビンソンは、1930年代に映画で一躍人気が出ていますが、「タップの神様」と称されています。

タップダンスを知るには、まず一度ビル・ボージャングル・ロビンソンのタップダンスを観ることをおすすめします。

ビル・ベイリー 「ムーンウォークのルーツ」

マイケル・ジャクソンが「ビリージーン」でムーンウォークをやってとても有名ですが、ムーンウォークはマイケル・ジャクソンが初めてやった訳ではありません。

現在、残っている映像で一番古い映像が、このビル・ベイリーが残している映像です。

ムーンウォークだけが注目しがちですが、タップダンスもかっこいいですね。

ムーンウォークの映像は、2:00頃

ジミー・スライド

ジミー・スライドは、1927年生まれで2008年まで生きていました。

足をスライドさせながら踊るスタイルが独特です。タップダンスはタップダンサーの数だけダンスのスタイルがあると言われていますが、ジミー・スライドのタップダンスは、本当にオリジナリティーのあるタップダンスです。

結構、日本人のタップダンサーでもジミー・スライドと親交があったようで、特に日本のタップダンサー川村隆英さんはジミー・スライドの弟子だったようです。

私も観に行ったことありますが、川村さんのライブを観るとジミー・スライドのステップを感じることができますよ。

フレッド・アステア  エレガントで洗練されたダンス

私が今回の記事を書くにあたって一番紹介したかったタップダンサーが、フレッド・アステアです。

1899年生、1987年没なので意外と古いダンサーになります。

フレッド・アステアのダンスは、正統派ミュージカルのタップダンスです。

最近の日本のタップダンスはリズム重視のものが多いですが、フレッド・アステアのダンスは、全身を綺麗に使って踊るスタイルでずっと観ていてられるダンスです。

有名な話では、マイケル・ジャクソンが幼少期に、フレッド・アステアに憧れて妹とフレッド・アステアごっこをして遊んでいたとか。

亡くなった落語の立川談志さんもフレッド・アステアが大好きでした。落語とダンスで全くジャンルが異なりますが、「粋」を追求した者として共通点があったのかもしれません。

ウェキペディアにも「二十世紀を代表するダンサーであり不世出の天才」と記載があります。

動画を観てもセンスの塊と感じることができると思います。

ジーン・ケリー 「雨に唄えば」

フレッド・アステアよりもひと回りほど年下で、アステア同様にミュージカル系のタップダンスを踊るのがジーン・ケリーです。

当時は映画全盛の時代なのでほとんどのタップダンサーは、俳優・振付や歌手をしています。

ジーン・ケリーは、バリバリのタップダンサーというイメージではないかもしれません。

あまりにも有名なのが「雨に唄えば」です。

「雨に唄えば」のダンスシーンは、雨の降る中、あまり靴の音もはっきり聞こえないので本当にタップダンスの好きな人には、もの足りない感じがするかもしれません。

でも、フレッド・アステアと踊るジーン・ケリーのダンスは、やはり素晴らしく、観る人を楽しませてくれます。

「雨にぬれても」
西部劇映画「明日に向かって撃て!」の挿入歌が「雨にぬれても」です。とてもよく似た邦題ですが、「雨に唄えば」と全く別の曲になります。どちらもおしゃれな雰囲気の曲なので混同してしまいますが、この機会に覚えておいてください。「雨にぬれても」

サミー・デイヴィスJr. これぞエンターテイメント!

サミー・デイヴィスJr.ほどエンターティナーという言葉が当てはまる人を私は知りません。

タップダンスのレジェンドの名前に上げられるサミー・デイヴィスJr.ですが、歌、芝居、おしゃべり、他の楽器、何をとっても超一流です。

フレッド・アステアとは、全くタイプが違いますが、やっぱり天才だと思います。

日本の40代後半の人なら何となく覚えていると思いますが、サントリー角のCMでもとても有名です。

サミー・デイヴィスJr.のタップダンスは、ちゃめっけたっぷりです。観ている人を楽しませたいという気持ちをものすごく感じます。

グレゴリー・ハインズ 超絶テクニックのタップダンサー

大学生の頃、タップダンスが上手い有名人と言えば、グレゴリー・ハインズでした。

タップダンスのテクニックだけ観るとグレゴリー・ハインズのテクニックはずば抜けているように思います。

2003年に57歳の若さで亡くなっているのはとても残念です。

タップダンスって何歳になっても踊れますし、グレゴリー・ハインズが歳を取ったらどんな踊りを踊るんだろうと、とても興味がありました。とにかく残念。

特に映画「コットンクラブ」「TAP」は、彼のタップダンスに圧倒されます。

「コットンクラブ」ではリチャード・ギアとダイアン・レインと共演していますが、グレゴリー・ハインズの名前は、リチャード・ギアの次に書かれています。

バリバリのタップダンスシーンの多い映画です。

「TAP」は、正にタップダンスの映画。共演したサミー・デイヴィスJr.などタップのレジェンド達の顔ぶれもすごい。彼らが出演する映画で主演をするって、それだけでどれだけ認められているかが分かります。

映画「TAP」は当然ながらグレゴリー・ハインズの超絶タップが見どころですが、いい感じで歳をとったレジェンド達のタップダンスシーンも観てほしいところです。

セビアン・グローバー 世界ナンバーワン

今(2020年)、世界ナンバーワンのタップダンサーが、セビアン・グローバーです。

今までテクニック的にグレゴリー・ハインズがすごいと思っていましたが、それをしのぐ超絶テクニックのタップダンサーがセビアン・グローバーです。

デビューは、なんと先ほど紹介したグレゴリー・ハインズが主演の「TAP」。中学生のタップダンサー役で出演しています。

私は、セビアン・グローバーのライブを東京ブルーノートで観たことがありますが、期待を裏切らないダンスで楽しませてくれました。

一緒に行った知合いから聞いたのですが、「若い頃は、もっとアクロバティックなステップをずっと踏んでた」とのこと。

2020年時点で既に46歳ですから、これからは円熟のタップダンスに期待したいです。

タップダンスのかっこよさは、この辺の年齢からですよね。

熊谷 和徳 日本人タップダンサー ナンバーワン

熊谷和徳は、東京オリンピックの開会式で踊っていましたが、今や日本人では、№1のタップダンサーです。

2006年、米ダンスマガジンにおいて『観るべきダンサー25人』のうち一人に選ばれたこともあります。

「日本のグレゴリーハインズ」と評されるほどテクニック的には申し分ないタップダンスを踊ります。

グラミー賞と獲得した上原ひろみとブルーノートで共演したこともあり、まだまだ現役バリバリですので、興味ある方は、是非観に行かれるようおすすめします。

タップダンス 有名人まとめ

駆け足で紹介してきましたが、そろそろ3000文字になりました。

タップダンスは、タップダンサーの人数分、タップダンスの種類があると言われています。

今日紹介したタップダンスのレジェンド達は、皆さん個性豊かで私達タップダンスファンを楽しませてくれます。

実は、タップダンスっておしゃれでかっこいいというイメージがありますが、タップダンス人口は意外と少ないようです。

観に行くのも楽しいですし、もしも興味があったらやってみるともっと楽しいかもしれませんよ。

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